空洞


もう少し激しく生きたいものだな

おれはそう思った

だがおれの空洞は

どうやら思っていたよりもずっと広いらしく

やがて何もかもがどうでもいいという感情に呑まれていった

寝っ転がって時計の針が回るのをひたすら眺めている

おれは影で本体は何処かへ消えてしまったという認識

利き腕には最新の爆弾が握り締められていた

それを見ていた冷蔵庫が今すぐ全人類を抹殺しに出掛けるのではないかと危惧した

だがおれはもう肺呼吸を卒業したいのだ


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