そいつ


おれたちの視界いっぱいに

覆い尽くした

そいつが

そいつの名前は知らないが

最近よく見かける

刃物で脅せば

おれたちが言うことを聞くと思っているらしい

もういいじゃないか

その愛は

その夢は

おれはおかわりなんてしたくない

それなのにどんどん追加される

全自動で

人間が人間であることを卒業しろ

虹色に輝く皆殺しに手が届けばきっと愛おしく撫で回している


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