致命傷に


光輝く丘に立ち

繋いだ手と手から

液体が滴り落ちて

きみといっしょに致命傷になりたい

太陽は輝き

けれどもうわたしたちは終わってしまったから

視界に映る景色に色彩は無い

「さよならだね」

大切なものに別れを告げ

ただ容れ物だけが転がっている

そしてよくあることの海に埋没するだろう

きみといっしょに致命傷になりたい

血はどくどくと流れ

意識は遠のき

まるで永遠みたいなものに近付けそうな予感がする


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