長い余生
この世界に対抗するために
剣を取った
その結果がどうであったかは今ここで述べるのはやめておこう
まだ戦いは続いているからな
そして
いつものように戦いに出かけようとしたある朝
おれは玄関の扉を開けて
陽の光を浴び
ふと何かがおかしいということに気付いた
昨日までとは明らかに違った
………
おれは理解した
おれは既に終わっていた
おれはおれではなくなっていた
次の日も
そのまた次の日もそうだった
やがてそのおれではないものが新しいおれになった
おれにはまだやることが残っているそんな気がするのに
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