挿入


挿入された

中に

おれはさ

そんなの嫌だったから

「やめてよ」

って言って

払い退けたんだ

それでまあなんていうか

普段の生活に戻ったわけなんだが

ふとした時に

思い出すわけだな

また挿入されたくなってしまうんだ

どっかおかしくなってしまったのかもしれない

そしてふらりと

また挿入されに行くわけなんだけど

実際されてみると

最初の時よりずっと良いんだ

そしてこれからもっともっと良くなる予感がした

もう抵抗する気なんてこれっぽっちも起きないよ

どうしてこんなにいいもの手放せられる?

あの頃の自分に問いたい

おい

お前が縋り付いているその常識ってやつに

何か特別な意味はあるのか?


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