白旗


自分の声が

嫌になっても

それでも続けるべきだと思うよ

たとえ飽き飽きした

中身の無い行為だとしても

そうするべきだと思うよ

他人の同意を得られないまま

続行すべきだと思うよ

ほんとにそうか?

知らん

おれには何かを断言、出来る頭脳なんて無い

情熱が消え去っても詩を書くことは可能だった

空に球を放り投げてそれが落下するのと同じだ

予想通りの軌道を描く

わかりきった結末

心がときめくわけがない

ときめき

そいつをレンジでちん

おれはつまらなさそうな顔して続けることが可能だった

詩を書く

(………最後に心から笑ったのはいつだろう?)

もう思い出せない

思い出せるわけがない

この世界は多分、狂っているけど

おれにはそれを修正、出来ないしもう何が何だかわからない


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