12話 神獣白虎

 ライルが人化を解いた。その姿にゴブリンキングが驚いている。


「シンジュウダト!?ナゼコンナトコロニ」


ゴブリンキングは完全に萎縮してしまっている。ゴブリンの王の迫力が皆無になってて戦いにならないな。


ライルは荒れ狂う風と雷を纏う。その姿は嵐を操る魔物だ。


「もともと白虎は嵐の化身と言われている神獣で、相手が皮膚に攻撃を当てる前に切り裂いてしまうくらい強いのです。そしてランクはEX以上と言われています」


「ランクEX?」


「魔物につけられるランクは冒険者ランクとにていてFからSまでが普通なのですが、SS、SSS、EXはSランク冒険者が複数で戦っても勝てるかわからない魔物のことです。冒険者のランクはSが最高ランクです」


なにその仕組み面倒じゃん。神獣がEX以上ならゴブリンキングはランク何だ?


「ゴブリンキングはAランクでSランクに近い魔物です。普通のゴブリンはFですがハイゴブリンはCで群れで動く厄介な相手です。それを統率できるのがゴブリンキングだけです」


厄介な相手には変わりなないということか。ライルはどこまでいけるのか見ものだな。


「レンさん勝ったらごほうびください。よろしくです」


なんか要求してきたんだけど……絶対に勝てるだろ。考えておかないと後が怖いな。


「わかった。ただ無茶はするな」


「了解です。行きます!」


ライルはゴブリンキングに向かって歩き出す。


ゴブリンキング……お前くさってもゴブリンの王だろ。何で逃げようとする?


どうにかして逃げようと近くにいたゴブリンを手当たり次第にライルに突撃させていく。だがライルは逃がす気はないようで『嵐壁テンペストウォール』を発動させた。


ゴブリンを巻き込みながら竜巻が大きくなっていく。竜巻の中にはすでにゴブリンキングとライル、レンとマヤ以外いなくなった。


「詰みです」


「クッ」


ゴブリンキングは巨大な岩を作り出し『嵐壁』にぶつけるがいとも簡単に粉々になってしまう。それを見てもう逃げることを諦めたのかライルに向かって『石剣』を叩きつけるが、ライルが纏っている嵐が石剣ごと腕を吹き飛ばし消滅させられる。


ほとんど動いてないのに優勢になってる。流石だがなんだあの纏ってる嵐は。攻撃する結界になってない?


ゴブリンキングは体を吹き飛ばされながらも攻撃を続ける。最後は突進して魔石だけ残して消滅した。


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