群青
時は流れて…
2018年7月1日…
場所は、プリンスエドワード島・キャベンディッシュのアヴォンリーヴィレッジのロングリバー教会にて…
この日は、カナダの建国記念日で祝日休みであった。
私とアンナとフランソワさんとベレンガリアさんは、地元の人たちと一緒に日曜日のミサでいのりをささげた。
収入源と財産と住まいとオルド(家庭)ができあがって6ヶ月が経過した。
私は、休みの日はフレンチリバーの本籍地の家で桜子たちとアンナとデートをして過ごす。
恋をするよろこびに包まれて、幸せいっぱいの私…
そんな私の前に、再び突発事件が襲いかかった。
7月4日朝7時半頃…
私は、A班のメンバーたちと一緒に再び旅に出る。
私は、アンナの199のMカップ極爆乳に抱きついて温もりに埋もれていた。
「アンナ…アンナ…」
旅に出なきゃ…
でも…
桜子たちとアンナと離れるのはつらい…
まだ甘えたい…
桜子たちとアンナの極爆乳の温もりに埋もれていたい…
アンナのMカップ極爆乳の温もりに埋もれて甘えている私に、マァマが呼びかけた。
「よーくん、出発の時間よ。」
それから15分後…
私は、A班のメンバーたちと一緒に旅に出る。
マァマとフランソワさんとアンナは、A班のメンバーたちに私をたのむと伝えた。
「ヨシタカ…クリスマスまでには帰って来てね。」
アンナは、私のほほにやさしくキスをした。
それから120分後…
私は、A班のメンバーたちと一緒にシャーロットタウンの空港からヴォンヴァルディア機に乗って旅に出た。
「くすんくすんくすん…ヤダ…ヨシタカのもとへ行きたいもん…ヤダ…」
アンナは、フランソワさんに抱きついてくすんくすんと泣いていた。
A班のメンバーたちが乗っているヴォンヴァルディア機は、午後1時頃にニューヨーク・ジョンFケネディ国際空港に到着した。
夕方4時半頃、専用機に乗り換えて出発した。
専用機は、アメリカ合衆国大陸を横断してロスアンゼルス国際空港を経由して韓国へ向かう。
7月9日は、ナターシャさんがプロデュースした韓国コスメの新作発表会がある。
おそくても7月8日午後にソウル・インチョン国際空港に到着したい…
そう思っていた時に、突発事件に遭遇した。
突発事件は、7月6日に発生した。
フライトスケジュールでは、西日本から大韓海峡~韓国本土を通ってインチョン国際空港へ向かうようになっていた。
何時頃かわからんかったが、夕方5時15分頃に専用機の気象アラームが作動した。
この時、専用機は父島の南東沖120キロの海上を飛行していた。
一体、なにが起こった…
非常事態が発生したかもしれへん…
この時、スピーカーから非常事態を知らせるメッセージがとどいた。
「大雨特別警報!!大雨特別警報!!西日本一帯で豪雨災害発生迫る!!」
たいへんだ!!
西日本のどこかで大雨特別警報が発令された!!
とっさになった私は、エクスペリア(スマホ)の電源を入れて、待ち受け画面に貼り付けている気象庁のホームページにタップした。
そして、警報注意報の欄にタップして全国地図をひらいた。
すると…
九州北部の6県が黒色(大雨特別警報)で塗られていた。
たいへんだ!!
九州北部の空港に着陸できない!!
私は、雨雲レーダーのページにタップして雨雲の動きを調べた。
高性能レーダーにセットして、九州・中国四国地方の地図を拡大した。
この時、猛烈な雨を降らすマゼンタの帯が次々と九州・中国四国地方に流れていた。
このままでは、通過どころか着陸できない…
短時間予報に合わせて、雨雲を動かしてみる。
この時私は、顔が真っ青になった。
猛烈な雨を降らすマゼンタの帯が、夜遅くから7日明け方にかけて中国四国地方に流れると言う予報が出た。
たいへんだ!!
九州につづいて、中国四国地方の空港も着陸できない!!
(ブーッ!!ブーッ!!ブーッ!!)
夕方6時59分頃、より強烈なブザー音が鳴り響いた。
同時に大雨特別警報の範囲が拡大の知らが入った。
「大雨特別警報!!大雨特別警報!!東海地方から西日本全域に大雨特別警報発令!!」
知らせを聞いた私は、再び警報注意報の欄にタップして、全国地図を出した。
次の瞬間、私の顔が真っ青になった。
たいへんだ!!
東海地方3県と近畿から九州にかけての府県が黒色(特別警報)で塗られた!!
もしかしたら…
愛媛県のどこかで豪雨災害が発生したかもしれない…
ヨリイさん…
施設で暮らしていたコたち…
なみさん…
みんな無事だろうか…
さらに、より強烈なブザーが機内に鳴り響いた。
(ブーーーーッ!!)
「四国沖北部で非常に強い乱気流が発生!!最大風速120ノット!!進路変更せよ!!」
たいへんだ!!
四国沖北部で、非常に強い乱気流が発生した!!
最大風速120ノット…
風速60~70メートル、瞬間的に80メートル超の猛烈な暴風を喰らうかもしれない!!
専用機は、八丈島の沖を飛行していた。
このまま御前崎から西へ行ったら、墜落するかもしれない!!
「またフライトスケジュール変更だ!!」
私は、フライトスケジュールを変更する作業に取りかかった。
うう…
みぞおちが痛む…
苦しい…
この時、私は胃酸の逆流による痛みに襲われた。
だけど…
墜落したらなにもかもがおしまいだ!!
急げ!!
時間がない!!
その間、専用機の下では次々と被害が発生した。
広島県と岡山県を中心に、豪雨被害が続出した。
愛媛県でも、大規模な被害が発生した。
その間、私たちは機内で缶詰め状態になっていた。
専用機は、静岡市から甲信地方と北陸地方を通って日本海へ抜けたあとハバロフスクの国際空港へ向かった。
7月7日の朝9時半頃、専用機はハバロフスクの国際空港に無事にたどり着いた。
しかし、そこからインチョン国際空港までのキョリがものすごく遠い…
ハバロフスクからペキン~フィリピン経由をしてインチョン国際空港へ向かうことになったが、私の気持ちはヒヘイしていた。
朝鮮半島の分断が原因で、極東ロシアから韓国本土へ直接行けない…
なんでこなな遠回りを選んだのか…
私は、これでよかったのか…
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