支配の魔王

第43話ダンジョン崩壊

いつもより少し早い時間に起きてご飯を食べ歯磨きをする。

学校に行く準備を完璧に終わらせて家を出る。


ウーーーーーーーーーーーーーーーー


辺りに警報のような音が鳴り響く


『緊急事態発生。緊急事態発生。

今日8時00分さいたま天空ダンジョンが崩壊しました。

屋外に出ている方は直ちに建物の中に避難してください。住民の皆さんは自分の身を守る行動をしてください。繰り返します…』


ダンジョンの崩壊!?


そうなれば一大事ではないか。


僕は急いで家の中に戻りテレビをつける。


ニュースをつけると全てのチャンネルでダンジョンの崩壊のことが報じられている。


さいたま天空ダンジョンは埼玉県のさいたま市にある塔型のダンジョンだ。


最初の階層は他のダンジョンとさして変わらないが、このダンジョンは11階層以降はすべてゴブリンのみで構成されている。


そしてこのダンジョンが他と違うところは塔型であることとダンジョンの高さが1000メートルを超えている肉眼で見ることができる最大のダンジョンになっている。


大部分のダンジョンは地下にある洞窟型のダンジョンで地上にあるダンジョンはほとんど無く、あるとしてもほとんどフィールド型と呼ばれる1階層しか無いだが、中央に進むたびにダンジョンの敵は格段に強くなっていく。


そういうダンジョンが殆どで上に上がるというものは殆どない。

というより2つしかない。


ニュースでは倒れた天空ダンジョンからモンスターが溢れてきている。


モンスターの被害より、今はダンジョンが倒れて崩れた被害のほうが多いようで、自衛隊や近くの探索者がモンスターと戦って被害を減らそうとしている。


埼玉の住人が他の県に避難していて、交通整備などの人的被害も被っていて日本全体が混乱しているみたいだ。


僕にできることはポーションを作ってそれを配ることくらいだ。


僕は急いでポーションの制作に取り掛かった。






もう夕方の5時になった。

すべての素材を使い切り、ポーションを1000 リットル作った。


僕はそれを2リットルのペットボトルに500本分詰めて、それを収納する。



僕は家を飛び出してギルドに向かった。





「お願いします。これを届けてください」


僕は大量のポーションをギルドの受付に置き受付嬢に頼んだ。


「少し待ってください。支部長を呼んできますので」


そういってギルドの裏側に入っていった。


「君が日向くんかな?はじめまして俺はここの支部の支部長をやらせてもらっている熊谷慎吾だよろしく頼む。」


出てきた人はすごくいかつい人で、名前通り”熊”って見た目をしている。


「ポーションを作ったんです。これをさいたままで運んでください。」


熊谷さんは少し考えた後に


「わかった。だが、明日になるが大丈夫か?」


「どうしてです!?」


「それはな‥さいたまが崩壊したからだよ。」


「それってどういう‥」


「そのまんまのいみだ。今、ゴブリンの軍勢が北上して群馬県を侵略中だ。ニュース見てないのか?」


ニュースは見てない。ルームの中はテレビやネットが使えないので、ニュースを見たり情報を集めたりができない。


「だが、できるだけ早く届くように手は回す。」


任せてくれ。と…

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る