第二十八話 勝負開始 VS大ボス暗魔大郷鬼
船で大洋を渡っている間。
チュートリアルなのか本人の意思なのか分からないけれど、幾つもの設定画面が現れては消えていく。
それに合わせて僕らの姿や服、アイテムなどが次々と変化していく。ワザの組み立て画面も何度か現れた気がする。
全部で200ほど設定しただろうか。
設定画面の切り替わりは止まり、画面下部から薄い文字の羅列が流れてくる。
それに促されるように、空は灰色の綿におおわれ、波も逆立ち始める。そして画面のふちに配置されていたメニューボタンやパーティー表示が消えていく。
画面上を流れる文字羅列はだんだん色が濃くなり、一度の表示数が増えていっているように感じる。まるでマ○クラのエンディングのようにそれは永遠に絶えないようで実はぼくらの最終試練が近づいていることを示していた。
画面下部にスラッシュ記号が無数に並んだ瞬間、前方に大きな雷雨が落ちる。画面が割れるようなモーションとともに、落下地点に現れた渦潮に吸い込まれていく。気が付けば、コマンド表示が終わると共に、僕らは異世界の中の異世界に引きずり込まれていた。
朦朧とした意識の中、僕ら6人が降り立ったのは。
4色の巨大な筋肉の固まりに向かって、アレックスが飛び出していった。
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