第二十ニ話 すごいとっくん
呆気なく負けてしまった第一ラウンド。
もう負けは許されない。
第二ラウンドへ向けて裕翔くんとアレックスは特訓をしようとしていた。
変なおじさん
「さっきの試合、見ておったぞ。お前さんには素質がある。わしが特訓してやろう。
本当なら特訓料を請求するところだが、あんたなら魔王を倒してくれる。その期待に免じて今回はタダにしてやろう。」
裕翔くんが首を傾げているのが見える。アレックスも、何だか不思議な顔をしている雰囲気だ。
あれ?裕翔くんの動作がアレックスと対応しているなら、俺を操作しているのは誰だ?
そんな疑問もつかの間、俺達はおじさんに近くの部屋へ連れ込まれた。
アレックスを特訓するのかと思いきや、俺もやらされるようだ。
それから15分、俺たちは体力の消費とともに、かなりの腕前を手に入れた。
ちなみにどんなことをしたかというと、サンドバッグや筋トレなどの基本特訓に加え、高跳びや高速ジャンプなどのバトル特訓、しまいにはおじさんのモンスターたちとの試合という寸法だ。
もうおじさん自分で出ればいいじゃんと思ったが、死ぬのが怖いらしい。
これはゲームに設定されたすとーりーなのか?
お土産にパンをくれた。これで体力を回復しろということらしい。
さあ、まもなく第二ラウンドだ。絶対勝つぞ!まぁ俺は何もすることないけど。
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