プロローグ

僕はゲーム好きの落ちこぼれ人間だった。

何の特技も趣味もない。あの日までは。



僕は進路志望も無く、一体どうしたものかと周りに言われているのも構わず、画面のスイッチを入れコントローラーを持った。



異変はその時だ。部屋は亜空間に飛ばされ、コントローラーは虹色の粉に成って消え、僕は真っ暗なゲームのスタート画面に立っていた。



コントローラーを持っている男の子が薄っすらと見える。好奇心に満ちた目をして、母と何か話している。彼の名は裕翔と言うらしい。



僕の服は洋服から鉄の鎧に切り替わる。裕翔くんが選んでいるようだ。



設定が終わり、僕は広大な草原に現れる。

キャラクターとしてのゲームの始まりだ。

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