「ウィザードリィ・コンプレックス」作者 アズサヨシタカ 様

次の感想は、アズサヨシタカ様の「ウィザードリィ・コンプレックス」です。

https://kakuyomu.jp/works/1177354054890417212


緻密に考えらえたストーリー、異能の対する科学的見地など、設定、構成もさることながら、文章も一人称まじりの三人称書きではない、地文がしっかりしたもので、完成度の高さに感心いたしました。


最初の入り方も、魔法使いの登場のプロローグ、ボーイミーツガールの始まり、よく読者のことを考えてらっしゃるなあと。


最後あたりで、タイトルの意味が解き明かされるのもいいですね。

ミステリーx異能x科学と言う要素がうまく噛み合っていて、何度もほうっと溜息をつきました。

また殺人現場(?)も「魔法使い」の仕業ということで、人が亡くなっているのですがどれもどこかスタイリッシュでしたね。彼が興奮するのもわかります。


有栖川黎斗も大活躍でしたけど、その過去も知りたかったです。今回は朝凪夏輝が中心であり、その苦しみ、悩み、活躍が描かれていましたから。

でもそうなると話の軸が離れていくので、まあ、仕方なかったのかなあと感想を書きながら思ってます。


私には多分逆立ちして書けそうもない、素晴らしいミステリーx異能小説でした。


この度は自主企画にご参加いただきありがとうございました。


次の感想は、 リエミ 様の「月のライン」です。

https://kakuyomu.jp/works/1177354054887495154




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