蒼鷹記
敦煌
設定集
其の一 登場人物
※()内は第一章時点での年齢。
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都から五百里ほど北にある、
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あざなは
官僚選用試験に合格したのち民部省の内記となるが、その才覚を認められて瞬く間に出世し、長年左大臣の位についている。陰陽や詩歌など教養には疎いが、史書や法典に関しての見識は明らかに、算術にも長ける。贅沢と女色を好み、傲慢で周囲を顧みず、己の利益のためなら如何なる手段も問わない非道な人。
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あざなは
もと、郡令に仕える貧しい下級役人の子で、幼い頃から学問を好み、二十歳の元服とともに華都に上ってきた。ほとんど他人に興味を示さず、干渉したがらないからりとした性格だが、趣味の合う者とは親交がある。今上皇帝に認められ長年宰相を務めている。
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あざなは
若き日に、天子や王朝のため身を捧げると誓った志高き廉吏。質実にして公明正大、また誠実で無欲な人柄で礼節を重んじるが、一方で情に欠け、己が正義のためなら情けをも捨てる極端さも併せ持つ。
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あざなは
温厚な性格で何事にも寛容、来る者拒まず去る者追わず、天意に任せ道義に生きる人。官職は右大臣。また張催と同じく古典や歴史、風流を愛で暮らしている。必要以上の贅沢を嫌い義理を重んずるが、優柔不断で統率力に欠ける故、宰相になれる器ではあるまいと評される。
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天子のお膝元である洛州
詩文のみならず占星や陰陽道に精通し、元は神事や祭を執り行う祭事省の役人であった。知謀に長けるが功名心が強く、加えて気も短い故に人望は薄い。李鮮からは「あれは狼や虎に在らず、眼光鋭いただの犬故、恐るるに足らぬ」と一笑に付される。
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あざな
李鮮の最側近として公私の万事を補佐し、允文允武の豪傑だが、無法地帯「
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あざなは
冬隷の側近として数々の助言や献策をし、後の人に「隻眼白髪まさに王佐の才」と称される。生まれつき一房の髪が白く、流行り病によって右目を無くしている。仕事は完璧にこなすが、寡黙で人付き合いはあまり好ない。また関州の方言を隠すために誰にでも敬語で接する。
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本名は
華都随一の妖術師で、術師一門「蛇骨流」を建てる。妖術のみならず神話や陰陽道、占星学と天文にも明るく、霊媒や蠱術も会得している。
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