《詩集》仔犬とはじめてびより
K・t
仔犬とはじめての雪
しんしん しんしん
音のない音が聞こえて 窓の外をのぞいてみた
外は一面 真っ白だ
小さな白い何かが 空から たくさんたくさん 降ってくる
あれは なんだろう?
あんまり においはないけれど
ふわふわしていて おいしそう
起きてきた家族が わっと声をあげて
窓ぎわにあつまってくる
ゆき? あの白いの ゆきっていうのか
ぼくは 体がウズウズしてきた
早く外に出て ゆきのにおいを たしかめたい
ぺろりと なめたら おいしいかな?
早く早く 外へ連れていって
急かすぼくのとなりには この家の子どもたち
みんなも 同じ気持ちみたい
首輪にリードをつなぐ手を じりじり じりじり 待っている
しんしん しんしん ゆきが降る
音のない音を たてながら
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