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本当にね 何の
金属の板 叩くことしか知らない男がですよ
器量がいいって訳でもない嫁が恋しくってね
こ汚いがきでも あたしには宝物でしてね
そんな どうってことない無学な男がですよ
聞いたことも 見たこともない
言おうとしたら舌
こんな目に遭わされてんですからね
こんなことなら いくらお天道さんの頼みでも
断っておけばよかったって 悔やまれますよ
でもね やっぱりお天道さんには
びかびかって
そうさね 丁度 こんな感じだったかな
家のかかあが 鮎の時分ですけどね
燃えがった恋が 今 正に
びりびりって 何が起きたか てんでさっぱりで
もう頭の先から 足のつま先までね
激痛が走るっての 息一つ できやしないんですから
正にこんな感じでね 身体中ぼろぼろになっちまって
本当にね 人になってまでこんな目に遭うとは
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