第18話 勝負!

やっとついた、我が安息の地オアシス


これでやっと休める


俺はこの感情を噛みしめながら

ドアを開ける、


ガチャ


「あ、おかえりなさい!先輩!」


そして閉める


ガチャ


なぜいる?

間違えたか?

いや、でも俺はあいつの合鍵持ってないから入れないし

やっぱりあってるよなぁ


もう一度開ける


「先輩、どうしたんですか?」

「なぜいる」

「勉強しにきました」

「自分のとこでも出来るだろ?」

「私がいきたいと思ったら

来てるんですー」


侵略すること火の如し


「俺は寝たいんだ!

勉強?誰があんな疲れることをするんだ!

みんなやっとるわ!」

「なに1人でボケて突っ込んでるんですか?

ボッチこじらせましたか?」

「俺はボッチじゃない!帰れ」

「帰る?そんなわけないじゃないですか」


動かざること山の如く


此奴、風林火山の

火と山を会得しているだと?

だが舐めるなよ?

俺はどんな手段もいとわない


「言うこと聞くから今日は帰ってくれ」

「そうですねぇ」


そう言って少し考える仕草をしたあと、

那月は言った


「じゃあ今度の中間で勝ったら言うことを聞いてください!」

「わかった、一つだからな?」

「わかってますって

じゃあ私は容姿端麗、スポーツ万能であるだけでなく

聞き分けもいい完璧な女の子なので帰ってあげます」

「事実そうだからなにも言えない、、、」

「じゃあ、お休みしてください」

「ああ、勉強頑張れよ」

「はい!」

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