蜜よりもうぅんと濃厚で

馨しく甘美な薫り漂う

蕩ける様な甘ぁい甘ぁい誘惑

一度捕われると重い鎖となって絡み付き

二度と元には戻れない引き返せない

嗚呼それは毒と言う名の呪縛

鉛の如く懈ぅく怠ぅくなる肉体

眼前の景色が七色を放つ黄金色へと包まれる

耳元で堕落への鐘の音が鳴り響き

細胞の一ぉつ一ぉつ迄ゆっくりと染められてゆく

尽きることの無い酩酊感

引いては寄せ 寄せては引く

それはもう煽情的に手繰り寄せる波

やがて

僅かに残された自制心は昂揚へと変わり

二度と手放せなくなる

蠱惑的な誘惑に理性を振り回され

纏わりつく陶酔の渦に引き摺り込まれ

快楽にうっとりと酔い痴れるままに

癈人の如く骨抜きにされた頭の奥底から

死神の宣告が聞こえる

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