第5話「ボル」
4月12日(日)
▼きょうはもともと無免許医療の予定なし。▼というのはあくまで仕事の話。実はきょうはボルダリングジムに行く予定を入れていた。初めてのボルダリング。初ボルダ。でも当然ジムは営業自粛。▼予約していたその時間、スマホでぼんやりジムのホームページを見る。いまごろ登っているはずだったボルダリング用の壁、いわゆるボルダ壁(へき)の画像を見て悲しくなった。▼ぱんぱん、と手のひらにつけた滑り止めのボルダ粉(こ)を払い、体に巻かれたボルダ綱(づな)を確認する。壁から生えた色とりどりのボルダ摘み(づまみ)を掴んで、いざボルダ。しかしうまく登れずに落下。インストラクターのボルダ人(びと)が優しく笑いながら言う。「初ボルダはみんなそうボルよ」ああ、この人の語尾はボルなんだ。ボルダリングは楽しいなあ。▼目が覚める。なんだ。ただのボルダ夢(む)か。
(今田)
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