無双!!悪役令嬢5 姫
僕はあれくさんどる・せるげいびっち・くずねつぉふ。
日本だと山田太郎みたいな最もポピュラーな名前。
ちなみに姓のくずねつぉふは鍛冶屋。ドワーフ系なロシア人にはピッタリの姓だねっ!♪
僕は小さい頃からファンタジーが大好き。
中学生の頃に日本のアニメを見て日本作のファンタジーにはまった。
あれだね、それまで満足できていた欧米のファンタジーはもうゴミだね♪
日本作のファンタジーを見てしまったら、もうゴミを見ようとも思わないのは当然だよね?
で、当然
原作を読みたくなった
ロシア語どころか英語でも無い。出版していないし、翻訳したサイトも無い。
日本人は日本語コンテンツに関しては世界一の量だろうけど、他の言語の人達には一切無関心だね。
そこらへんはぼくらロシア人と一緒なのが、なんかおもしろい。ほかが全く違うのに、なぜだろう?
引きこもり民族?
なので自分で日本語を勉強した。日本語は変則的なのが多すぎるのに苦労している。というか変則が根幹でー、みたいだなー。
大学に行こうとは思っていなかったが、大学終了していれば外国での就職が容易になるので、極東の大学に入った。勿論賢いところではないけど、、仕方がないね。
名目的に有利なマーケティングを専攻し、実際はもっぱら日本語学科の講義に潜り込んでいたけど。
なので、大学の休みにはアキバに来る。バイトを兼ねてアキバ滞在♪ロシアのパートタイムは安いからね、物価も安いけど。このための極東にある大学へ入学だったってわけさ♪!
あきば、天国♪♪
だが、天国に見えて地獄なのだ!でっかい門をくぐってはならない、地獄門だよ?ってことわざあるよね?
アキバはどんだけ金があっても足りないんじゃね?てな意味で地獄だ。我慢しつつ、左右を全く見ないようにして、バイト先のお店に入る。
執事の服に着替える。
「いらっさいませおぞうさま!」
ーー
「いっやだめだ!この稼ぎは、この稼ぎはぼくの学費なんだっ!!!」
袖をひく左右の店に飾られているキャラクター品達!!
毎日、行き帰り、僕は僧侶になる。なんまいだーいちまいだーにーまいだーさんまいだー、50枚を超える頃、やっと職場にたどり着く。僕の心はぼろぼろだ。
「だがしかし!!卒業したら僕は日本で就職し、サラリーは全部アキバにつぎ込むぞっつ!!」
という野心があるので、どうにか耐えられる。
などと今日も僧侶になりながら職場に向かう。
「何言ってやがんだこのすっとこどっこい!!おとといきやがれっ!!!」
おおっ!!生で!生で聞いちゃったよ!!!!本当に言うんだ!!!
すげー生日本!!!
走ってその現場に行く、っても数十歩。
幼児?いや小学生高学年?せいぜい中学1年生程度の見た目の、黒のゴスロリ着た子が
数十メートル先の電柱の足元で伸びているヤンキー?チャラ男?みたいななにかを睨み、次の瞬間、こっち側にいるその仲間、あ、チャラ男か、チャラ男軍団に向き直った、両の腰に手を当てて。
「次はお前らか、手応え無いから全員でかかってこい。」
幼女には不向きな低い声で。ドスが効いているってこれ?ロシアじゃ熊見たいなまっちょだけだお?
wktkしながら見た!見た!見た!・・逃げたっつ!!!チャラ男軍団ちょろーーw
「大丈夫?汚れちゃったね、、」その子の服のホコリで茶色く汚れた部分をハンカチではたく。
「外人さんは流石紳士だな、見ろ、日本の男ども、スマホで撮るだけとって逃げるように去っていく、カスが」
「可愛い子はそんな物言いしちゃだめだよ。そうだ、飲み物くらいおごるから僕のバイト先で少し休んでいけば?喫茶店だけど。ケーキセットくらいならバイト代から差っ引いてもらえばいいだけだから。落ちついたらそのまま帰えればいい、僕は仕事しているから気にしないで」
「おう、ありがとう、でもそのくらいは自分で払える。金が無いわけじゃないんだ、、ありがとうな!んじゃ、ほんの一時世話になるか!」
連れ立って、今日は店先から入る。いつもは裏からだけど。
「「「おかえりな・・」」」「あれ?アレク今日休みだっけ?」
「うんにゃ、お客様。あれ?こういうの客引きっていうの?」
「アキバは客引き禁止だよーww」
「訳ありみたいだからからかわないの」
「「おかえりなさいませお嬢様!」」
「それでは僕は仕事に出るから」
「うむ、ありがとうな!アレクというのか。」
「アレックス。アレクでいいよ!」
「わしは、、、姫と呼んで良いぞ」
「うん姫、ありがとう、ゆっくりしていってね!」
僕が店に立つと、姫はバイトの子達に囲まれてきゃっきゃされていた。
「なめてもいい相手に対してはとことん舐めてかかってくる。あいてにどっちが上か徹底的にわからせよう、ってんだろう。山賊一味の上下関係だな。この社会はそういうのが多くてかなわん。」
「・・アニメやらのべでも、わずかにそういうの見たな。だけどほんの少したまに目にするくらいだから、ものすごく少ない例外的なことなのかと思ってた。」
「んなわけない。あれだ、そのらのべとかの作者達もそういった迫害や精神暴行を受け、トラウマになって”触れたくない”だけだろう。そういう者達はここの社会のどの学校にも何人もいる。それがこの社会だ。なにせ傍観者含め加害者が多すぎるからな。」
「・・・・・っ、、、」
「そういう重い被害を負った者達が理想を追求したのが、お前の好きな物語達、なんじゃあないかな?」
「・・・・」
「お前の国でも、より深い傷を持っている者ほど、普段は笑っているだろう?」
「そうだね、そういう子、いたよ、、僕の育った街にも。でも、親がいないとか、そういう不幸だった。理解できる不幸の範囲内だった・・・」
「ここの社会は、本当の危険が見えないから怖いぞ?だが、おもしろいことも多い。このアキバみたいなものはな。
ま、帰る国があるんだ、勉強していけ」
「・・・うん、、、」
あの騒動から姫は2,3日に一度顔を出すようになった。
「学校は?」
「行っとらん」
安くは無い店なのだが、支払いは大体万札を出す。
多分、自分は余裕を持っている、と心配させないための配慮だろう。そのくらいは僕にでもわかる。
財布にはクレジットカードも何枚か見えたと、他のバイト。
「ほんとに姫さんなのかな、時代が時代だったら、、」
そういう家系なのかも。学校行かなくても問題にならないとかだし、、
で、僕の上がりが早い日、丁度姫が店を出てきたので、お茶に誘った。
「喫茶店を今出てきた者を、茶に誘うか?」
「あははは、、ごめん、、、」
で、先の会話。
僕が最初の出会いのときの騒動を聞いたんだ。
ちゃらっぽい連中が姫をどっかに連れて行こうとしたらしい。
で、
僕のことを姫に大体話した。ファンタジー好きから始まって・・・。姫はちゃんと聞いてくれた。
「仕方がない、お前が自分のことをそれだけ話した、ということは、妾のことを知りたい、という意味もあったのだろう? 妾がそれを全て聞いた、つまり、お前の意図を分かっていたにも関わらず聞かない選択をしなかった時点で、こちらも自分のことを話すと言ったも同然になる。それをお前はわかっていたのだろう?」
「・・うん、、」
ぽんぽん、そう恥ずかしがるなw
「まぁ、端から見りゃ、妾は得体がしれないからなぁ」 と。
将軍家の傍系。下克上、現代風に言えばクーデターである明治維新で長州に日本を盗まれ、それからひっそりと。しかし貿易で、特に海外拠点で力を蓄えた。先の大戦でも全く被害を受けず、今でも拠点のある国や周辺諸国では影響力が強い。ただ、日本では地方の小さな有力者でいる。
祖父が姫を有名私立小学校に入れた。
「こんな小さいうちからクズに成り下がれるのか!!」
と仰天するほど、幼いクズばかりに満ちていた学校だったとのこと。
生意気な糞ガキが絡んでくることばかりだったので、そのたびにぶっ飛ばしていた。
そしたら、5年生になってから「来なくていい、出席扱いにする」と学校から通達。
「常識があるなら、絡んできた糞ガキ共を処分するのが正しい。が、奴等は逆をした」
怒っては居なかった。むしろ、なにか僅かに興味深いものに興味を示した、みたいな感じ。
とても小学5年生の器ではないな、と感じた。
「そこの私立が異常だったわけではないぞ?この社会全ての学校で同様なことが行われている。
それが、先程言った、”どの学校にも何人も居る”だ。」
「え?学校を出た者は最終的に社会人になるわけだよ?え?」
あれ?あれ?え?・・理解が・・事象自体はわかるが、とても理解できない???
姫は少しの間考え込んでいた。
よし、と小さくつぶやくと、、
「お前、ファンタジーが好きだ、と申しておったな?」
「うん、、」
「そういうものが、実際にあったら?お前の前に事実として現れたら、どうするよ?」
「・・・戸惑う?」
・・・・・
「もう一度考えろ」
怒気が少し含まれていた、、
「事実かウソか確認とれないことの場合、そのことは保留し、目の前にある事実に対応する。かな?」
「、、まぁよかろう、、で、これが事実だ」
と自分を指差す。
面白い現象が僕の中で起きた。何かが氷解していくって、こういうのをそう言うんだろうな、、
ああそうか、、この物言い、強さ、器、、金銭感覚、、気遣い、、ああ、そうなんだ、、
「おとな?・・・ほかの世界?、、」
「流石だな。お前は聡明だ。今迄起きたことをちゃんと記憶の片隅にとどめ、それを今集め・分析し・結果を仮定ながらも出してみた、出してみて妾の反応を見て、更にその仮定の度合いを確認した。今ココ、だな♪
流石だ、合格。」
さていくぞ、
と姫は僕を連れ出した。
店を出て大通りに出、歩道に立つと、程なく黒塗りの大型乗用車が来た。
「・・・アウルス・セナート、、、」
「よくわかったの?」
「僕の国の、だから、、ね、、、、、でもまだ出回っていないよねっ!!」
はははっ、と姫は乗り込む。運転手が降りてドアを空けることはしない。
僕も乗り込んでドアを閉める、バスン、もしかして、装甲版?まさかな?
「この車は日本では有名ではない。なので余り目を惹かない。しかも現時点世界最強」
やっぱ装甲版だったか、、、
「姫、そういうの好きなの?」
「おう!大好きじゃっ!!」
・・・・
さて、
「この車の中は物理的に安全であり、かつ、情報的にも安全だ。ぬしに全て明かそう。こころして聞け。
さて、何から話したものやら、、
我が家は日本では結構古くな、、江戸時代の将軍の傍系だ。今は地方のちっさい有力者なだけだが。
だが、それがこんな車をどうやって?とか疑問だよな?
日本では、と言ったが、明治維新で長州が日本を奪い取ったあと、我が父祖達は半数が海外に逃れた、家を残すため、という使命を持ってな。
それも、日本を得ようとする海外勢力に頼ると、奴等の目論見のために利用され最後には消え去ることになるので、
出るだけでたら、ひそかに逃亡に利用した海外勢の奴等の元から逃げ去った。
で、地元民に紛れて暮らした。
もともとあっちのほうの者達はのんびりしていてな、外来者たちが悪さしなけりゃ追い出しはしない。良い者達ならば迎い入れてくれる、って場所が多い。
我が祖先たちもその土地の人々や権力者に貢献し、居場所を貰った。
もともと精力的な日本人だ、集団で同一目的を持てば、その指揮者が善良であれば、良い方向に爆走もそう無理な話ではない。
何世代かあとには、その国と周辺国にかなりの影響力を持つ一族に育った。当然合間に地元の血との縁組は何度かなされている。
分家も増え、グループはかなり多くなっているはずだ。
それらを、一切に日本に関わらせては居ない。そうして我らは今迄潰されずに生き残って来たのだから。
長州は、毛利は怖いぞ?何百年も逆恨みを続けてきて、最後に徳川を滅ぼしたのだからな。あれも一種の日本の特長のひとつ、だなぁ。他の同様の処置を取られた一族はそんなこと無かったのも多いのに。手を組んだ薩摩を平気で切り捨てたし。毛利、怖いよなぁ。今はそういう逝かれた奴らが、そこここにいるしなぁ、、」
「わしの?・・うむ、、、いや、なんと説明したら良いのか、となぁ、、、
わしは、、んー、、、、どう言ったら良いもんか、、
ちょい待て」
姫は難しい顔をしだした。
あ、酸っぱいもの食った?
苦いものを大量に口に放り込まれた時のようになった、
お!
「わかった! 一種の生まれ変わり、じゃ! もともとというか、わしは枝分かれみたいなものでな、本体の成分?記憶?なんというかそんなものが少ないのじゃ。もともとは男、ゴロウザエモンという名の男なのだが、妾の前あたりに枝分かれになって、そっから女として自覚している。だから性同一性障害は無いのが助かる。愛する相手ができても結婚できない、とか地獄と言うからな。
さて、また、その生まれ変わりってのは、、この世界だけではない。世界によっては、お主が好きな魔法があったりだな、いろいろだ。そうそう、五郎左衛門は気を使えたぞ?本人も子孫も”はっ!!”とかやって現地の悪魔を一瞬にして消し去っておった。わし?っまだやったことないなぁ、、
え?言葉が男?
んーーー、なんじゃろう?この喋りが最も自分に合うのだよ、、
んんん、、おほん、、」
「アレク様?こちら召し上がります?」
お菓子を差し出す姫
僕の顔がどうしたの?姫?
「いかがなさいましたアレク様?お顔が、、」
と手鏡を差し出す姫
・・・・だれコレ? しょーっく!!あれくしょーーーっくっつ!!!!
「・・ものすごく苦いものとものすごく酸っぱいものとものすごくクッサイものとものすごく辛いものを口の中いっぱいに突っ込まれたゴブリンの大長老みたいな顔になってるぞ?しかも、その美しい金髪の一部が白髪化しているし、、、、、、、・・・失礼極まりないよな?おまえ、、、」
車の中で土下座できたのは、車がセナートだったからだと思う。
よっくわかりました。
「で、だ。喋りもそうだが、体もそうでな、動かすのが調子いいんじゃ。特に武芸。体術も含めてな。だからあのちょろ男?チャラ男か、、あの程度なら軽い一撃のみだな。本気でやれば、立木など破壊してい、、、あれ?あれれぇ?
ちょい待て、、」
車の引き出しからペンを出し、
むっ!としたと思ったらペンが弾け砕け散った。
「ああ、もしかしたらコレも気かぁ、、使えるな、、。 ん?それはだなぁ、、そうだな、体術を始めてから使えていたなー。」
いや、先程から僕あまり喋っていない、つーか、口に出していないんだけど、、、それに勝手に反応されても、、
「え・・・そう、なのか?そうだったのか??」
「気付いていなかったの?」
「むう、、、、、・・・・多分、わしが気付いていなくとも、家族や近い使用人達はとうに気付いて普通に対応してる、と思ふ、、今思うと。 ・・なんだろう? すっげー敗北感?」
「だれに?」
「・・・・・神?とか?」
・・・
「会ったことあるの?・・・」
「いや、ないない!!あんなやつに!!」
知ってるじゃん、、、
「・・・・、まぁ、、ろくでもないやつじゃ、、、」
「・・・・性格がもんのすごく悪く、怠惰なやつが、オタクで引きこもりになっているのを想像してみ?」
「・・・・・なんか、すっごい嫌、、」
「そいつに顎で使われている自分を想像してみ?」
「・・・・・・・・・・・・・・、、シクシクシクシクシクシク」
泣くな、、
「・・た、、たいへん、 な、んだねぇ、、」
「あっはっは!慣れた」
あれ?誰かがどっかでムカついている気がする?
「アレク、おまえ明日はシフト入っているのか?」
「うん午後から」
わかった、とつぶやく姫
車は高速に入り飛ばす。
いいのかなー?という程飛ばす。さすが我が国の最高級かつ世界最強!安定性抜群、速ければ速いほど安定するのはドイツ車とロシア車くらいなもんじゃないか?(注:安物は除く)
「おまえ、先程へんな気配感じなかったか?なんかムカついている奴の・・」
「え?、まぁ、少し、なんか、、」
・・
「何?言ってよ!ダイジョブだからっ!」
「・・まぁ、少しだけだから変な影響がないとは思う。だが、そんな気を感じることを頻繁に繰り返すと、わしみたいになっちゃうかもな?」
「・・・・・(汗)・・・、いや!怖くないからっ!!!アキバ系だし!!ファンタジー命だし!!!!!」
車は高速を町中に降り、少し走ると田舎の山裾に到着。
寒村っていうのかな?
そこそこ大きな屋敷の門を車がくぐり抜け、中の車止めに入る。
「さぁ、ここがわしの実家じゃ。」
「・・・・・」
「なに、遠慮するな、友人だろう?友の家に遊びに行くのは日本では当たり前だぞ?」
「・・・・・・・」
「わーったから!わるかったよ、ちょっと子供心のおふざけだったよ!!ごめんよっ!!」
「・・まぁ、いいけど、、明日のひるには僕バイトだからね?」
「わかっとるから安心せい」
お父さんは海外の拠点にいるそうな。
あちらの身分ではかなり王に近い立場で、民主化も行われている国なので、政治的にはあまり関わらない方向らしいが、経済では重鎮らしい。でも外人の前やメディアには出ないので、その人物と姫のお父さんを同一だとわかるものは日本にはいないとのこと。
「悪意ある者がそれを知った途端、そやつはきれいに消えるわ、あっはっは!」
まぁ、今迄そうやってきたんだろうから、その仕組みは完璧だろうよ。
「あ、れ? ・・・あれれ? んじゃ、、僕は?」
「お前はわしの数少ない友人じゃ、危害を加えるものなどおったら、それこそ」
「余り聞きたいくないけど、まぁ、、ありがとう、、、なのかな?」
食事をご馳走になっている。
おかぁさんすか?若いっすね、姉と言われてもそうですかと思っちゃうほど、、
あ、、姫今小学校5年だっけ?
中身がおっさん臭いから、なんかおっさん相手にしている気がしているからなぁ、、
姫がこの僕の心の声を聞いていないふりしているのがわかる気がするのがなぜ?
箸一瞬とまったw
「はい、卵好きみたいだからー」
とぼくのをふた切れあげる。
「あらあら、仲の良い兄妹みたいね、嬉しいわ♪」
どっちが上だが、、、しかも兄っぽい、、つーか、師匠系だな?
「それだっ!!!!」
いきなり立ち上がる姫、ほくほくしながら
「 そ・れ・な !」椅子の上に立って大上段からえばりがちに言う姫
師匠決定らしい、、、
おかぁさんにとっては日常的なことなのかな?姫のこーいうの。微動だにしていないw
こういう話は読んだこと無いなぁ、、、
僕は今、隅野屋敷のでっかい居間のでっかいテレビで、姫の秘蔵の円盤集から好きなものを引っ張り出して見ている。
姫は食堂で母親となにかやっている。
円盤数枚見終わった頃、
「どうだ?おもしろいのがあったか?」
「全部!!いいねぇ!!絵がきれいだし、画面でもでかいし!!でかいのに動きが良いし!!」
「そーだろーそーだろー、、ソレ用のを買い揃えたからなー♪」
んじゃねぇ!!(姫)
「違うんだよ!あのな?おまえこのまんま日本の大学に編入しないか?今さっき確認したら、可能だ。いいなら今から手続きするけど、どうだ?」
「へ?」
何いってんのこのひと、もう夜だよ?日本もロシアも役人が仕事なんかしてるわけないじゃない?妄想竹食ったか、まぬけ時空にでも入ったの?
「ほう、そういう円盤見ていたのか、、。だが仕方がない、そう思うよな。舐めるなよ我が外国拠点の力♪」
「むー、、もし本当にそんなことできるんだったら、日本に就職したい僕にとっては、日本の大学卒業という肩書はとっても大きい。日本の企業は”外国の大学?なにそれ?”だからなぁ、、でも、なんでそんなことまでやってくれるの?」
「言ったろう?お前は私の数少ない友人だと。」
「何いってんの?友人だとそこまでしちゃうの?きりないじゃん!」
「阿呆、数少ないって言っておろうが! 選別してるんだよ! ろくでもない者であればわしの友人になれんわ。」
なるほろなるほろ、、
「よいなら、バイト先にもアパートにも近い**大学あたりでよいか?学費は、お前の国のより10倍位になるがwでも無償の奨学金用意 さ せ て やる。」
こわいなぁ、、そのひとたちにはw
「・・・いいの?・・・」
「よし、きまりなっ!おまえの家族に連絡しておけ」
と、スマホを僕に放り投げた。
「海外もそのまま通じるからな?掛け方わかるな?」
ははうえーといいながら駆けていった。
その後ろ姿が妹を思い出させた。
「・・・だー、だー、ふせーのるまりのー、ぼーとえーたとあどりぇーす、うなたーしゃふしぇーはらしょー?・・・」
電話を切った。前の席に姫が座っていた。
「里心を付けてしまったようだな。」
「うん、大丈夫、、さっき姫がははうえーって駆けていくのをみて、妹を思い出してさ、、」
「もっとおっさんおっさんしているほうがよいか?」
「・・いや、さっきみたいのも、妹っぽくっていいな」
「こそばゆいなぁ」
おいでおいでをするアレクに従い、となりに座る。
頭をなでてくるアレク。
気持ち良いものだ、と感じる姫。
「わしには、兄弟がおらん。兄も、まぁ、たまには、いいもんかもしれんな、、」
翌日、昼前にセナートはバイト先近くに着いた。
編入後、履修届出すのも何するもの「特別にやってやってんだからな!」という感じがもろだったのが嫌になった。
僕の国だと、「通常以外の仕事じゃねーか?めんどくせぇの増やしやがって」で、こっちが「ごめんなー、たのむよー」の流石双方声に出さないが、態度でそれで片がつく。
が、なぜこっちだと「オレ様が許可してやったんだ」になっているの?君たちは単に処理係でしょう?君たちに拒否する権限があるならいいが、今みたいに「この文字違う」とか違っていないのに嫌がらせできるのがせいぜいでしょう??
ここが国立大学だから皆公務員だとこうなの?何?帝政ロシア以前並?
姫に愚痴ったら、「その程度で日本に居ようなどと、よくもまぁ思ったもんだw」と鼻で笑われた、、
まぁ、講義は、、あれ?ビデオでも見ているのかな?みたいなのが大半だったが、中にはちゃんと学生の反応を確認しながら進める先生もいたのでホッとした。来年から教授達の情報得ないといろいろ無駄にしてしまうな。
公立大学、同じお役所仕事、っても、国によって全然違うんだなぁ、、、
そうだ、同じ外人達に情報聞けばいいんだ!と思い、構内をうろついて探してみた。
いない?あれー?結構多いハズなんだがな?
まぁそのうち見かけたら、で、いいか、、、
バイトは土日祝日は必須、平日は半分くらい出勤になった。週平均4.5日。月20日前後。まぁまぁかな。
あと姫が最近翻訳の仕事まわしてくれる。
英語←→ロシア語、のビジネス書類。 日本語関係ないのが少し、、と思うのは贅沢だな。
海外拠点がロシア系との取引始めるらしく、現地に準備が整うまでほぼ僕に丸投げらしい。
「当分続くから、稼いでおけ!」とのこと。で、報酬はあっち価格だから結構良い!
日本だと翻訳とか通訳って凄く安いんだよね。だから向こうの価格で助かった!
「あっちの仕事をたまたま日本に居るおまえに投げて、あっちに返すだけだからな。お前が向こうに行ってくれれば、翻訳以外、通訳やら寝る間も無いほどの仕事をやれるがな?」
「えんりょしまっす、アキバがいいっす、、」
なんか、僕という手駒が入ったので、ビジネスをロシアに広げてみ?とかそそのかした系くさいんですけど、、
まぁありがたいお兄ちゃん思いの日本の妹だ♪
今度「お兄ちゃん」って呼んで貰おうかな?
プルプルプルプル!
はいアレクで
「きゃっかだっ!!」ぶっつ。
姫だw
距離に関係ないのか、、すげー能力?こえー能力? まぁ、、とりあえずあっちに置いとこう。
ある日
あれ?、、
翻訳中なのだが、、ロシア語の元書類読んでいると、、
「いーのか?一般人の僕にみせちゃって?」
で、Tel
「姫、あの、、へんな書類紛れ込んでんだけど、、一般のメールで送っちゃ不味いだろうし、一般人の僕にみせちゃもっとまずいんじゃないの?じゃないの?」
「あー、あれか、はっはっはっは!ファイル間違いて放り込んでいてなぁ、、どうせだから訳させてしまおう、ってことになった。やっといてくれ、。勿論、内容は機密扱いだから、公表されるまでは拷問受けても喋るなよ?助けに行くからw」
・・・・・まじくさく言うのやめてください、、
普通、プリントアウトして翻訳作業するけど、流石にできない、、、
ファイルもロックし、PCは勿論国から持ってきた「ウインドウズではないOS」を使って作業をする。
姫の実家に行って一日こもって作業するほうが心に優しい、、、
あそこには当然だろうが、安全回線がとおっているだろうから、、あるよなぁ?
年間の費用が姫から上がってきた。
アパート、光熱費等、学費、学費のその他名目の費用、一覧。
で、丁寧にも僕のバイト代概算も。
更に、交通費、食費、通信費等も概算で。
バイト代にはお店の方のは入っていない。それでもそこそこ余裕が。
その書類の最後に
ロシア語で「貯金しろ」と、、、
まぁいいか、円盤の良いものは皆姫が全部持っているし、、、
本はネットで読んでみて、良かったものだけ2冊ずつ買えばいいし。
学校はともかく、日常生活は結構充実していた。
あれだな、仕事があるのが、それを基軸に動くからいいテンポになるんだな。
お店のバイトが、時間と場所の基軸になっている。
僕が翻訳の仕事をし始めた頃から、姫の来店数が変則的になってきた。
2週間くらい顔を出さなかったり、それから毎日来たり、、、
どーみても、「なんかやっている」としか、、、
まぁ、自分から話してくるまで突っつかないほうが良いよね?なってったっけ?ヤブから、、へび?
このお店のお客さん達はいい人が多く、無理を言ったりする人はほぼいない。
他店だと結構居る様子。ここに勤めてラッキーだったな。
なので、店の他のバイトも長くいる子ばかりだ。田舎に帰らなければならなくなったり、結婚してやめなければならなくなったりで辞めていく場合、本人も店の子達も最後はやっぱ皆泣いちゃうんだ。アニメやラノベ通りだな、うちの国や他だと多分もっとドライだ。
そういうの見ると、「やっぱこの店でよかった!」と再確認しちゃう。
なので、僕や皆にとってここはとても大事な場所、なんだな。バイト代も他の店よりいいみたいだし。
多分、オーナーの性格がそういう者達を集めた、のかな?ラノベとかだとそういう展開だしね。
だからお客さんもいい人が多いのだろう、と納得?
ーーーー
一方、姫は
あーそうだった、こいつら、自分たちだけの時は貴族を自称しているんだったなぁ
ぷwこんな下品な奴等を貴族にする王など存在せんわww
あれ?日本はあれだ、首相が国を牛耳れるんだから、やつが王権保持者、
そーかー、土建屋や鉱山屋などが王を気取っているんだから、その手下共も品性下劣しか集まらんわな、、、
そう言えば、皇族のあの姫だけはもったいないなぁ、、アレは資質はある。鍛え上げればまれに見る良い巫女になるだろうが、、この国の大本は巫女の国だ、女のほうが資質が出やすいんだがなぁ、、まぁ、あれも資質を潰され傀儡人形にされてしまうだろうなぁ、、勿体無い。
まぁ、巫女になると結婚してはならず、一生独り身なので気の毒だけどな。男とまじわった時点で巫女の資質が終わるので致し方がないこと、なんだが、、
「何を呆けているんだ??負けを認めるんなら、そうだな、ここで跪いて俺の靴を舐めろ、ゆるしてやらんこともないぞ?」
こーいうクズしかいないんだよなぁ、、見ろ、周囲全員ニタニタしてやがる。とりなそうとする者どころか、心配顔している者すら皆無だ。
全部くびちょんぱするか灰にしていいかな?日本は証拠なけりゃ何やってもいいんだよな?権力側は。うちも一応そうだよな?ここに出入りさせられてるんだんからなぁ、、今日みたいに。
「あー。お前ら皆動くな」
「何言ってんだ馬鹿め!・・あ、あれ?う、動けない?、、ききっさまぁああああ!イッタイなにをしたあああ!」
「は?妾は”動くな”と言っただけだぞ? 動く動かないはお前らの自由だろう?お前らが何をしたいのか、そこまで妾は責任持てぬわwww ついでだ、口もきくな。」
放置。
この自称「城」敷地内全てに有効になっているので、使用人達も外に連絡などできない。
この私以外皆この状態だ。
ちょっと お ひ る ね ♪
5時間ほど寝た。
おうおうwwおもらししちゃっているのが半数程度w げ、脱糞してるのまでいるよー我慢できないかね?
妾がこの能力に気がついたのは最近。
実家の近所を散歩しながら思索していたとき、いきなり犬が吠えかかってきた。
飛びかかりそうになったので、止まれ!動くな!、と心の中で叫んだらそのまま凝固、跳びはじめていた姿勢なので、その姿勢のままこてんと転がった。目は動くしウーとかうなっているし、生きている。
「ほう、、」面白いものだ、、
その犬の尻尾をひっ掴んでそばの草むらに隠した。
半日後に確認に行ったら、まだそのままで、目はもう泣いていた。
「貴様は今後絶対に妾に逆らうな。妾の命令は絶対だ。わかったな!」と命令してみた。
オゥと犬は小さく声を出した。
「動いていいぞ」と声を出してみたら、犬は痺れきった様子で動き出した。
そして妾の足をペロペロ舐め始めた。
・・・・「よし、これで、アイス買ってこい。種類は何でも良い。釣はいらないので持って帰ってくるな。どうせ持って帰れないのだからな。行け!」
咥え易い千円札を持たせて行かせた。
10分程度で帰ってきた。
一番近場のアイスのある店まで1k弱あるはず。釣はビニール袋に入って首輪にくくりつけられていた。
マジの全速力での行き帰りだった様だ。
犬からアイスを受取り、なでてやった。「よくやった。お前は私の命令を果たした。偉いぞ」
アイスを食ったあと、「よし、お前は飼い主の元に戻れ。また何か呼ぶことがあったら、即座に来い」
犬は残念そうな目を向けながら帰っていった。
なかなかな能力だな。手下にした場合、本来よりもかなり使えるようになる?
放置は必須条件なのか?
まぁ、おいおい実験してみるか、、
あ、これは、アレクとか母上とかには絶対内緒にしないとやばい件だな、墓の中まで持っていこw
で、
丁度、今日、今がその実験最中w
こいつら一人ひとりの目を見てまわった。
全員死んだような目。
んじゃいいのかな?
「貴様らは今後絶対に妾に逆らうな。妾の命令は絶対だ。わかったな!」
「わかったものだけ動いていいぞ」
全員ヘタリ崩れ座り込んだり倒れ込んだり。
部屋の外からも、いや、屋敷全体からそのような音が聞こえた。
!♪!
「今からすぐアイス買ってこい、種類は何でも良い、一人一個買ってすぐもどってこい!」
邸中から轟音のような足音、痺れているはずなのに無視していく。押し合いへしあい入り口を抜け、門を開けるのももどかしいものは乗り越え、、、100人以上が、、、脱糞もそのままに、、、
ぷwww
山になったアイス。
ゴミ袋(小)に入れて、ここの冷凍庫にいれさせた。
「さて、ご苦労だった。次の使命を与える。
お前らは、自分の住処に帰ったら、
今までお前らの家系がしていた悪事。
今行っている悪事。
今後行う予定の悪事。
更に、お前の家系ではないが、お前らが知る「他の者達が行っている悪事」を全て報告書にして私に出せ。
各ページ最後にお前ら自分のサインと自分の母印を必ず押しておけ。
今妾が言った「悪事」とは、お前らが悪事と感じることではなく、「他の善良な人々が悪事だと少しでも感じること」だ。
絶対に嘘やごまかしをするな。命令だ。
理解し、妾の命令に従う者から帰れ。」
ぞろぞろと全員帰っていった。邸には使用人すら一人ものこらず、無人になった。
ここ数十年は特に、この国では支配層が明確に下と別れている。
しかもこともあろうに最近の支配層連中は自ら達を「貴族」と名乗っている。勿論支配層だけの場で。
姫はそれを聞いた時
「ぷwあんなゲスどもを貴族にする国があったら、即座に周辺国が討伐にくるわww
あ、、今度ためにし、向こうの王室や貴族の茶会に出た時、何気に言ってみようかな?日本の***とか++などの連中、支配層全体が、自分たちを貴族だと言っているってw嫌な顔どころか、爆笑されて冗談で終わっちまうだろうなぁ、、、w
やってみよ♪」
そう、姫は向こうでの身分も持っている。だからここんとこ「新ビジネス」で向こうにいることが多かった。
向こうでは「国王傍系、経済界重鎮一族の姫」と見られている。勿論子供だからまだ表に出ない。親たちや周囲が出させない。
お忍び以外では当然国賓扱いにされてしまうくらい重要視されている。
それが今回新たにビジネスを始めるという。周囲も流れを知りたいと虎視眈々。
10歳程度の娘と言えども見下さない。年齢や性別なんぞ相手を見くびる理由にならない、というごくあたりまえな思考ができるのが、向こうのビジネス層の者達、いや、一般人でもあまりそれを理由に見くびるというのも多くはないかもしれない。年齢や性別が合理的理由になるケースなど、本来あまりないのだ。要は経験と知識と行動力という能力が重要なだけなのだから。
そういう者達との付き合いが多い姫。
今回、年に一度ある日本の支配層の茶会に出席を強要された。父から。
「わし、いきたくない、、おまえ代わっていってね!」
じじぃ、、
まぁ、最近結構我儘きいてもらっているから仕方ないなぁ、、と。
で、
久々に思い出した。「国外とでは全く違う世界なんだ」ということを。
一般社会でアレクと遊んでいるので、自分は日本でも一般の表層のそれと、アレク(外人)、あの基準で「ふつう」なんだとおもこんでしまっていた。油断だ。
即座に燃やしきらねばならない有害ゴミが無数に湧き出しているのがココだと忘れていた。
学校にも行っていないので、そういうアレと隔絶して安心していたわ、、
あの能力が無かったとしても、普通に蹴り一発で話を付けたろうが、、
で、
今ココ。
アイス、どうしよう?
翌日、アレクの店に差し入れしました。
ありあまったんで、常連さんたちにもわけてあげたら喜ばれたって♪
ーー
「アレク、これから夏休みだよな大学。」
「うん!だからお店のバイトも忙しくなる!毎日が土曜並?」
「・・・・悪いが、よかったらでいいんだが、、ちょとだけな、手伝ってもらえんか?」
「え?いいよ?姫の頼みだもん!」
「嬉しいこと言ってくれるなぁ”おにいちゃん!”」
「えへへ〜、何でもいいなよお!」
「こっちでな、ロシアとのビジネス手伝ってくれ、二ヶ月」
「・・・・・・・ひっ、卑怯だ、、、」
「・・お、ね、が、いっ! お・に・い・ちゃ・んっ!!」
「クッ、、こ、ころ、せっ、、!!」
「今から帰るから、夕方には店に顔を出す。オーナーに平謝りしてやるから許せ!!なっ、んじゃ!」
むう、、ここまで強引なのは初めてなので、本当に困っているのかな?
だとしたら僕が助けないとなぁ、、ロシアだもんなぁ、、、僕のためにもって理由も小さくは無いはずだったんだよなーこの発端。
オーナーには今から僕が平謝りしておこう!!
姫は海外から帰ってきました。
そーいえば「こっち」ってたもんなぁ、、、こっちに来てビジネスを・・って、言ってたなー
「もしかして、世界飛び回ってるの?」
「んなわけあるかい!幼女だぞ?体が持たんわ!」
「・・・・」
「鍛えているけど、それとは違うのっ!!」
「まぁ、、、で、こっちって、どこに居たの?」
「ばんこく」
「あれ?いざ立とう!ばんこくのーろーどーしゃー!とか言うやつ?」
「ぼけも、もうちっと勉強しろよー、ラノベ読んでるんだろう?」
「・・・・・」
「乗って5−6時間、それから宿泊先まで1時間もかからん、向こうでは出入りは特別通路だから空いている。こっちじゃ一般だけどなー」
「・・・宿、普通でいいからね?」
「うちの実家。向こうの実家だ。あっちが本物と言っていんじゃないかな?」
ほれ、とパスポートを見せられた。緑の?何?外交用も持っているの?日本のじゃないし、でも姫の写真と、、
「まなさぬん・さらちゃんすり・ちゃ、なんて読むの?」
「まぁ、向こうでも本名はめったに使わん、姫でよい。向こうでもhimeで過ごしている。」
こう、帰りのセナートの中でいろいろ聞いた。
グループは、製造業、輸出入、インフラ関係、ホテルやコンドミニアム(日本でのマンション)など不動産運営、国民用とインターの学校運営、など、気付いたら多岐に渡っていた、というらしい。
華僑か!!。で、2国籍あるらしい。裏山すぃ・・・僕もアキバ国籍ほしい・・ねぇよ!
姫が今関わっているのは、自動車。
ロシアの自動車産業はほとんど海外に出ていない。
だが、姫は「今からがチャンス」と読んでいるそうな。
「日本じゃ外車は高いが、本国じゃそうでもないんじゃ。輸入国の税額にもよるけど、あっちのメーカーは思うほどぼったくていない。上のクラスになるとまぁそこそこアレしているが、一般人が買える程度のでは、あっちのメーカーはさほど利益だしていない。ロシア車なんか特にそうだ。
ましてやライフサイクルがものすごく長いロシア車。今でもその車種が売れているんだから、その製品としての安定性は折り紙付き。
例えば、ドイツ車のBMとかの質と日本車の同クラスの質を見て比べれば、同じ輸入税ならば、コスパは断然ドイツ車にある。安全性も桁違い。日本以外では走行速度が全く違うからな。
今迄は「消費者に買う余裕があった」「日本製品という過去のイメージが浸透している」ので、いい車が買えない層に日本車は今までも売れていた。しかし、その層がかなり薄くなってきている。車など買えない下層が厚くなってきているんだな。
なので、「長持ち」「修理しやすい」「購買価格がより安い」ものが必要になっている。維持費があまりかからないやつだ。
で、インド車、中国車もそれに匹敵するかもしれんが、いかんせん安全性が極端に低い。あたりはずれも大きく、品質管理が、言い方悪いが「無い」。長持ちということに関しては疑問しか無い。
なので、海外進出を「めんどうくさがる」ロシア自動車メーカーを、どうにか引っ張り出し、現地に生産工場を作らせたい、というところだ。
あそこで部品から完成車まで作れれば、ASEAN圏内は同一マーケットだ。
で、販売ルートは、と言えば、
ラッキーなことに、各国のディーラーはメーカーと契約しているだけの現地資本。
そのディーラーが扱っている車の販売数が今半減している。大半は日系メーカー。
どうだ?
お前の国の奴等は、国内しか見ていない、のか、欲がない、のか、まぁそこらはこれからわかっていくのだろうが、、
ほんっとうにアレだなー。」
と、日本の幼女が申しておりますが我が大統領?
全く無視からどうにか話を聞く、まで持っていって今ココらしい。
あの手この手でやっとここまで、らしい。
まぁ、、わかるっちゃーわかるんだけど、、、
「まぁ、がんばったんだねぇ、、、アレら相手に、、、」
と、なでてやった。
でへへーと喜んでいた。アレの手強さをわかってくれる者はそういないだろう、つまり今までの頑張りをわかってくれる者もほとんどいなかったんじゃないか?
「でも、僕でもアレらは、、ちょっと、、、大統領の命令書、みたいなものまで用意できれば一発だけど、、、」
「うむ、妾もそう考えた、そこまで必要だと本気で考え始めたのはつい最近だけどな。今思えば楽観しすぎた、、。
なので、そっち方面もどうにか動けるように働きかけてはいる、、が、、楽観はできないよなぁ?」
「・・・うん」
と思っていた私もおりました!僕だけど。
ラッキーって、ほんとにあるんだねぇ!!!
発端は現地に入って数週間、結構慣れてきた頃、
僕はいつもオフィスで現地ニュース番組つけっぱなしにしている。言語聞き取りに慣れるためにね。
姫がべらべら現地語喋っているのに、なんか悔しくて。
なんで、ニュースで「ロシア外相が来訪、外相会談」とか言ってた。
姫と緊急会議。
どうよ?
あたってくだけろ?
どうせだめでも損はない!
で、どこからそんなの手に入れたのっつ!!!
ロ外相の現地タイムスケジュール、、、重要機密、、、恐るべきは姫だよな?まぁ、こっちのトップ周辺だから機密メンバーと言えないこともないか、、
幾分時間的余裕がでそうな場所を狙い、
2人で訪問。勿論プランレジュメを持って。3枚程度、勿論ロシア語。
「え?子供2人?が、これを?、、うち一人はロシア人?で、後1人がこっちの王族関係?まぁ無視はできんな、5分程度開けろ」
と、会ってもらえた。
結局30分ほど使わせてしまった。
最後に呼ばれた商務省の上級官僚に「進ませろ。進行状態を逐一報告書にて報告してこい。優先でだ」
と言っているのがどうにか聞こえた。
ラヴロフおじさんは姫と握手し、別れた。
「「やったーー!!!!」」
建物を出たところで、姫をだっこする形でふりまわす、ぶんーーぶんーーー
やったーと二人で叫びながら。
「今日は祝杯じゃな!!」
「うんっ!!」
ーーー
僕が一番忙しくなっているのがどうしてでしょうか?、、、
「そりゃ言語の問題だろう?」
だれか雇ってよ、、、
「んー、こっちも最近ロシア人凄く増えたんだが、自分のビジネスで来ている者ばかりでなぁ、あとは家族旅行の旅行者。若者はびんぼーなんで皆ラオス方面なんだよなー」
あー、そーだよなー、僕はこっちきてかなり運に恵まれたから忘れてたけど、ロシアの若者バックパッカーって、まじなバックパッカーなんだよなー金無い。
「んじゃ、そういうの多く有効活用できないの?どーせ僕みたいにびんぼーなんだから、こっちで働くとか学校行きながら働くとかさせられないの?」
「・・いいかもな、なんかアイデア出してくれ。」
「・・・また更に忙しくさせるわけー?」
「おい、日本好きがブラック環境になじまないでどうすんだ?馴染めよ!」
しんじられねー、、、
「いいか?よく考えるんだ!ラオス周辺に居るびんぼー若者達をおまえがうまく仕込めれば、おまえがすげー楽になるんだぞ?」
「まぁ、、甘言ってやつですね?ラノベじゃお約束でここで騙される、と、、、でも僕無理、疲れたー」
「・・・しかたがないなぁ、、んじゃ旅行につれてってやる、小旅行な」
びえんちゃんに来ています。
小旅行先はラオス首都。バックパッカーの集まる町に。
姫の安全を考え、老舗ホテルに。パッカー街まで歩いてすぐ。
なんか、明らかにタイからのビザ更新だなー、ってのが多すぎ、、なのでロシア人若者が、、いねーよ?
姫が何軒かで聞いてみたが、うちには泊まってないねぇ、、と。タイと言語はほぼ一緒。
少しでも安いところ、なのかな?
ハズレの方や市場のほうに行ってみる。
結局旅行じゃないじゃん、、とぼやきながら、、
お!入り口にロシア語表記!
姫が聞きに入る、表のベンチに若者一人発見♪
ぷリべぇ-と!
学生でした。カザフの。CISの学生は多い様子。
今も結構居るって。
ロシア語系学生の多そうな宿を聞く。
ロシア語で張り紙を書く。
「何日いようか?いるうちに面接してしまおう。」
さすが姫だな、全く躊躇なし、速攻派!!
「躊躇してこの機会を逃すような者は必要ない」
こえぇ、、
「僕も受けるよ」と、この学生。
で、近場の軽食屋(喫茶店)。
おまえ語学留学し、現地語覚えるか?
基本、学校以外の時間は仕事な。
1日8時間×20日、160時間働けば、サラリー満額。超えた分はOT。
こちらからの指定の仕事を何より優先してもらう。学校や家族などのことは、その都度相談しよう。
ビザは就労ビザを出す。勤務地は多分、工場建設地だ。もしかしたら首都事務所になるかもしれん。
昇給は、その時期に面談で。
現在通っている大学に関しては、休学か退学してもらう。休学の場合、おまえの働き如何で、こちらの大学に編入させてやる。夜学か週末に通えば良い大学だ。もしくは今の大学で通信制などがあればそれを利用して継続しても良い。
結局、彼は大学にオンライン講義があるというのでそっちに切り替え、今度3年なので、あと2年ほど頑張ってみるとのこと。
ラオスまでは陸路で来たという。「そのほうが安いから」だと。確かにアエロフロートの格安チケットが無くなってからはロシア語圏からは高いんだって、、航空券。昔は安い時期あったのか、、、と。でも僕もウラジオから日本まで船だったから高くはないのだww
「ほう!根性が良いな。採用!」と、その陸路学生採用された。
基準がすごいよねー
またたく間に5人集まったので、
「今回はこれでOK」
とりあえず、、
各人の書類を、僕らの警護?に付いてきた現地姫家の者に用意してもらうことにし、宿泊先引っ越し。全員その使用人(スーツ侍女)の部屋と同じ階に。
姫の部屋はVIP。僕も隣にさせられていた。
最初姫は「やすいところでいい!もったいない!(階の違う)お前のところに行く時間も無駄!」と使用人と同じ階にさせようとしたら、
叱られた。「傍系と言えども王族ですよ?そういうことは日本以外ではやめてください!」と。
新規採用者は姫を「ぷりんせっさ」と呼ぶ。「ひめ」でもいいよ、って言ったんだが、「呼びたい」らしい。
気持はわかるよ、「姫!」とかよんでみたいよね、今の僕が姫を呼び時のそれと、なんか全く感じが違うけどw
で、書類出来るまでの数日、車を借り切って市内観光。ロシアと同じ右側通行。あまり見るとこないねー
なので、茶の時間が多くなる。
僕が皆と話し、仕事のこと、現地のこと、日本のことも少々、
ぷちオタクから中オタクまでだった。オタ味無しはいなかった。なんだこれ?すげー感染率?
まぁ、姫の円盤所蔵率すごいって話たらかなり食いついてきた。
姫に「円盤へのくいつきすごすぎ、日本から持ってきて見せてあげたら?」と聞いたら
「え?こっちにもあるよ?3セット買うのはデフォだろう?」
弾けろ!!ってこういう感覚なんだなーw
で、
なんか、すっごい権力によって無事ビザ取得完了?
折角だから帰りは列車にした。コンパートメント。姫は侍女と。あと2箱を3人づつで。
姫が帰りの車中で
「なあ、プリンせっさ、って女性名詞だよな? だったら、ぷりんせっそ、だと、
おかま姫か?」
・・・・・
ーーーーーーーーーーーー
「姫、こんどは中学だよね?日本で?」
「んーーー、こっちにも日本人学校あるからなぁ、、でもバレちゃうかなぁ、、
もうそろそろバレてもいいようなー、日本側の家をなくしてもいんじゃないかなぁ、、
あれ、何の役に立ってるのかまったくわからん、、何故残しているのかなぁ、、」
「あ、多分、姫のお父さんお母さんも考えてないんじゃないの?一度皆に問いただしたら?」
「んーーー、、、」
もうすぐ僕は夏休み明け。学校に戻らなければならない。アキバからも離れすぎ、、”なにもかも懐かしい”だ!!!
いや、しなないからね?
だれもが言ってみたいセリフだよね?!?
そう言えば、5人のうちの一人が言ってたなぁ、、ケニアでトイレノックしたとき、中の現地人が「あきーばー」って返事した。「はいってますよー」みたいないみんなんだろうけど、「アキバ!!」と一瞬思ったらしい。
なぜケニアに行ったのかはまだ問い詰めていないが、、、その費用あるならアキバに行けよ!だよね?
5人、すごいよ、もう一人で買い物できるくらいになっている。現地語で。
数字と、いくら?のたおらい、がメインだけどwでもコレ何?って聞いてわからんと、「わかりません、どーいうもの?」とか説明を求めることまでできるようになった。まぁそれからされた説明がどこまでわかるのか?がアレだけど。
僕も大学あと1年だから、頑張ってどうにか卒業しないとなぁ、、あ、履修選択、めんどくせぇ、、良い教授の評判集めるの忘れてたー。
まぁ、3月末までには!
「なぁアレク、、」
「はい?」
「こっちに編入しない?」
「だめ、アキバがないから。あと1年だけいさせてよー、アキバに」
「大学じゃなくてアキバなのか、、」
「そうだよ?言ったじゃない?日本で就職してアキバにサラリー全部突っ込む人生が夢だって」
「ものごっつい夢だのう、、、」
「ふふん、日本人にはわからないよ、自国にアキバがあるから贅沢なんだよ」
「よくわからんが、そーなんかなぁ」
冷えすぎるクーラー。外から聞こえる喧騒、物売りの声、、、テレビニュースの現地語の声。
僕の叩くキーボードの音。
他の連中の叩くキーボードの音。
翻訳に悩むつぶやき。
なんとなく、慣れた”今”も捨てがたいけどね。
僕らが帰って数カ月後には、もうロシア本国から技術者達などがどんどん出張してくるだろう。
彼ら5人は更に忙しくなっていく。多分、姫もこっちにつきっきりになり、アキバの店にあまり顔を出さなくなるだろう。
工場ができ、ラインが安定し、製品がマーケットに広がり切るまで、安心はできない。他の者に預けることはできないだろう。
早くて3年。から、5年。姫は中学校を卒業し、高校になっているはずだ。
日本の?こちらのインター?
もう数日で日本へ帰国だ。
「え?姫も帰るの?」
「何か?」
「いや、残るのかなー、と思ってたから、、」
「今残ってもなぁ、、現場実務はもう現地サイドに任せたからそうそう口出せんし、5人とは、妾はまだロシア語が駄目だしなぁ、、居てもあまり意味はない。」
まだ?、、いつの間にロシア語勉強始めたの?
「び、まにまいぇーてすとーやーがばりゅーぱるーすきー?」
「え?」
「やっぱまだぜんぜんだなー、発音がなぁ、、向こうに言って耳が慣れないと口にでないわ、、」
「いや、急に言われても、、」
「ん?わしはこっちの言葉を話している時にいきなり普通の日本語で話しかけられてもわかるぞ?逆も。
要は、うまい喋りかどうか?だけだと思う。」
そうなのかな?
「まぁおいおい、だな。明日から日本かー、、まぁあとひと月も経てば涼しくなってくるか、、」
「まぁそうだね。日本の暑さは温度じゃなく、蒸し暑さだから厳しいよね。気温はこっちのほうがよほど高いのに、こっちのほうが過ごしやすいからなぁ、、」
公式の温度は日陰の温度なので日向よりかなり低く出ている。
んー、やっぱなんとなく日本に帰りたがっていないのかな僕自身も。
彼らが心配というのもあるけど、
”空気”?人々の醸し出すそれは、僕の国のそれと似ている、というか、ベクトルが一緒な感じがする。
そういう意味ではこっちって居心地いい。
でも日本は日本で便利で楽しいんだけどね。
「アレク、卒業したらこっちに来い。こっちなら有給を一気に消化できるぞ?日本の会社だとそんなことやったらクビか、いやがらせを激しく受けて自主退社に追い込まれるぞ
もしくは過労死するまで監禁労働。
こっちで働いて、盆暮れに日本というか、お前の場合アキバか、アキバに行く。ということができるぞ?勿論、最近の平均給与だと、こっちの外人のほうが高い。うちならおまえはもうベテランだからもっと出す。どっちがアキバに突っ込む額が大きくなるかな?」
「くっ、、、ず、ずるいぞ、、よわみに、、」
「ふっ、敵の弱みを突くのは常法だろが!!」
「こ、この勝負は、おあずけだ、、」
「よかろう♪せいぜい悩むが良い!!ほーっほっほっほ♪」
姫は僕がこっちを居心地いいって思っていることに、絶対気がついている!厳しい戦いになるぞ!
(こやつ、自分の中でももう結論出ているに、気づかんようだの)
アキバに帰ってきた、、久しぶりすぎ?なんか違和感あるなー、嬉しいけど♪
「「「「お帰りアレクー!!!」」」」
「ただいま!みんな!!げんきしてた?!!」
「「げんきげんき、みんな変わらずっ!夏は結構売上あがったよ!!」
「ごめんねー、お土産持ってきたからー、みんなで食べて、わけてね!」
「「「「「ありがとーーー!!さすがアレク紳士ーー!!」」」」」
あーかわんないなー、いいなここは!
それから大学に通いながらお店のバイトに励む毎日のルーチンワークが復活した。
お金に余裕ができたからか、店の行き帰りはそれほど物欲はわかなくなっていた。
新しい円盤でたら欲しいなーと思うが、どうせ姫が3セット買っているんだから、、
僕が自分で買う物といったら、文庫本くらいだ、ラノベの。
あれだね、挿絵いらないし、もっと隙間を減らしてほしい、、、一ページあたりの文字数ってすごく少しすぎない?こういうのってなんだっけ、アゲゾコ?
でも実物を持っておきたいので、ネットで読むけど本は2冊づつ買う♪基本最低数だ!!布教用は今時いらない、ネットで読ませるのが基本。そのページまで開いて、ブックマークまでしてあげ、栞の刺し方まで教える。これが最低限なーw
で、よかったら「基本は同じ本2冊な?」と教えてあげる、理由を聞かれたら詳しくこんこんと一晩中掛かってもおしえてあげるw
行く先々の国で、漫画喫茶開いて、好きなラノベ文庫棚も造りたいなー、とか最近妄想し始めた自分がいるのが少し怖いかな?
で、現地人向けに日本語の「読み」の学校を開くのww
翻訳本出す会社を姫につくってもらってもいいけど、乗るだろうけど、、、、やっぱ原文で読みたいよな?
などとつまらんことを考えるのも、ルーチンワーク生活の日常のひとコマ。
忙しいと妄想すらできないからね♪
ああ毎日幸せ!もう忙しくなりませんように!!
と、
僕は自覚せぬまま巨大フラグをぶっ建てていた。
プルル!
「アレクえもんーーたぁすぅけぇてぇええええ!」
「誰だよ」
「言ってみたかったセリフトップ10シリーズだ」
「・・・・・・・・・」
「わかったよ、なにかわからんがわかったから、ごめんお?で、すぐ来てくれ!!じゃっ!!」
・・・・・・・
「アレクー、なんか今コレ届いたよ?」と仲間のバイトの子が封筒を差し出す
こーくーけんだなー
日付は今日の夜の便
いや、外人登録証とパスポートはいつも持っているけど、、、
必要なものは向こうの姫の実家に全てあるから、このままでもいけるけどさー、、
「で、アレク、車が待っているんだって」
・・・・・・・・・・・
おーなー、いる?
「うん、上にいたよさっき」
上にあがってオーナーにごめんなさいする。
「わかっているから大丈夫だから、ははは!気をつけて行ってくるんだよ?」
機上の人、
めしくって寝るだけ。 夜行だからね。
「あー、なんか、懐かしい、ってつい先月までいたじゃん、、でもなんかスゲー懐かしい?
・・・・んーーー、人類のDNA的な懐かしさ?」
まーどーでもいいか、、
町中に行く電車に乗ってマッカサンで降りて、地下鉄に乗り換え、シーロムで降りる。徒歩数分でオフィスに。
活気がすごくあるんだよなー、ラオスはもっとおとなしかったのになー。僕の国はラオスタイプかなー、落ちついているっての?。日本は「静か」かな。あの人が多いアキバでも、なんかほかにくらべりゃ「静か」という表現がしっくりくるような。
エネルギー量?
などと思いながら、到着。
この町は暑いんで、ゆっくり歩く。でないと汗かいて、部屋の中に入ると、汗が冷えて、、、
「「「「ぷりべぇーと」」」」「「「「さわっでぃー」」」」
何人かは現場に出ているのかな。
「おう来たな!」
「おう来たよ!」
がしっ!! ばろーむ!みたいなあれw 主にこの主導権は姫、僕はそれに合わせる。何がでてくるかわからないから怖いやら楽しみやらw
ヲタなロシア組でもわかるのがいる場合もあるし居ない場合もあるw
「急にわるかったな、おにいちゃん!」
「いーよもうそれw」
「うむ、商務省側と折衝があるんだ、新人達だけだと不安があるので、折衝の様子を一度皆に見せておきたい。」
翌日、領事館に並んでいる商務省建物ロ組全員とこっちの主要メンバーで行く。
折衝内容は今までの確認みたいなものだったので問題なかった。ただ少々「遅れます」みたいなことがあったので、極力予定に合わせてほしい、ここで予定に合わせられたら、完了まで予定通りにできるだろうから、上の報告でかなり良い評価が得られるのでは?とか押しておいた。
あっちで「予定通りこなした」なんて評価ついたら、えらいことだよ?「優秀認定」だよ?!
「どうだった?」
「うむ、5人衆のあの顔見れば、次回はあやつらと妾で大丈夫そうだな、重要点だけは確認をいくつかの角度からとらせりゃまー間違いはおこらないだろう」
「よかった、、。じゃ、皆結構優秀?」
「おう!とても二十歳前後の学生とは思えないな、20代中半もいるけど、、」
日本みたいに同じ学年で皆同じ年齢なんてまず無い。小学校に入るときから、もうずれているのが少なくない。世界ではそういうほうが圧倒的に多い。大学は、一度高校を出て働いてから入るもの、と捉えている者も普通にいる。
みんな同じな日本ってのは、とても不思議だ。
量産型?
オフィスの現地組は、これを機会にロシア語の勉強をしているものは多い。皆自己啓発に関しては非常に勤勉だ。
ロ組も負けてはいない者もいる。
「姫、なんか、すっげータイ語うまくなっている者がいるんだが、、、」
「あっはっはっはっは!!!女ができると語学がうまくなるんだよw」
「やっぱなー、、・・・ほんとーは、ヲタとしてはタイ語のアニメや漫画コンテンツでイイものができて、それで覚えたい!ってなって欲しいんだがなぁ、、、」
「・・・・・やって、みるか?」
「は?何を?」
「あほう、お前が今言ったことだ。、、私なー、以前はそう思ったこともあったのだよ、、、でも一人じゃ厳しい、
今なら、これからならお前がいるし、お前の仲間もヲタだ。強いチームができそうだ。
勿論、今のプロジェクトが安定し、我々が離脱しても問題ない、となってからだ。」
「・・やってみたいねぇ、、うまくいったら、ロシアでもできるかなぁ、、」
「ああ、私達ならできうる事だ」
「・・・あれ?姫、妾ではなく私になっているね」
「ははは、もう中学になるのでな、少し変えてみた。違和感あるか?」
「いーや」
「そうか」
折角だから、こっちの生活を2週間ほど楽しんでからアキバに帰った。
ーーーー
それから僕は4年に進級した。
単位もほとんど取ったので、あまり学校に行かなくて良くなった。
僕は以前から目論んでいたことを始めた。
日本語でラノベを書くこと。
ロシア語でラノベを書くこと。
卒業し、タイに移住したら、あっちの言葉を勉強し、そのうちタイ語でもラノベを書いてみたい。
もし、面白い物語が書けたら、ロシアやタイの出版映像コンテンツ業界に、現地ラノベというジャンルが産まれるかもしれんない。
僕の好きなラノベは、冒険や戦闘ははあるが、基本「優しい」のだ。だから、そういう世界が好きな者たちは、多分、ラノベを自分の国の言葉で読めれば、好きになると思う。
僕も、アキバでバイト先の店のみなと出会った、そして姫と出会った。ラオスでロシア組とであった。
今、みなとこれほど仲良くできているのは、その「優しさ」が好きな者たちだからだと思う。
勿論、ラノべ主人公達のように悪い奴ら、卑怯な奴等、我儘な奴等は許したくない。それは皆同じだろうし、多分皆で戦うならば、僕も怖くない。
そして、もし、それがアニメや漫画になったら、そういうのを大好きになったら、いつか、どこかの誰かが、自分の物語を書き始めるかも知れない。
意地汚い奴等、こずるい奴等など、多分これからもいなくはなりはしない。でも、そういった奴等を懲らしめる者達が住む世界になりたい。
それが、ラノべを書く者たちの、心の奥底にあるのではないか、と思う。
ぼくも、その一員になる。
**ーーーーーー**
ありがとうございました。
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