第23話 騎士とのお茶会・・・の準備中

後に 前回の事件以外 

絶対絶命のアリシアを助けて 黒の騎士と呼ばれるサリューン


そんな彼は アジェンダ達のお茶会に呼ばれて 

アリシアの部屋へと柱の道を歩いていた

「壊れてる・・まだ修復が進んでいないか」ぽつりと呟くサリューン

・・何故 此処がこれ程 壊れたかを 知らなかったことを後悔する事になる


サリューンの傍から 気配 

「じゃあ 行ってこいよ 俺は時の狭間の修復作業だ」「ああ、頑張ってくれ」

同じ顔  相手はサリューンと同じ顔だが 目つきが悪い いや、かなり吊り上がり

髪も短い

「行ってきますニャー」黒猫耳の少女 黒いしっぽもパタパタ

「アシャ、アラシャは?」「あの子は元の時空に一度戻ってます」

「そうか」 二人の姿が消える

サリューンは軽く微笑むと また柱の道を行く 

長い彼の黒髪が風に揺れる


アリシアの部屋では

花が飾られて 甘いお菓子に お茶の良い香りが漂う

他にも 美味しい幾つかの飲み物が用意されている

アジェンダやヴェントレ、クイン達の為にはお酒も・・


アジェンダ達は そっと白の国 異国の言語で話していた

「あの僭越ながら王 王に暴走されたら 我々としても・・」


「・・・・・・」「アジェンダ王」

「彼は片眼の赤い瞳 特別なものだ 優秀な若者 しかも辛い過去がある

彼には日の当たる場所でこれからは・・・」


「優秀な秘書官 側近として」アジェンダ


「しかし 彼は夜の仕事を・・」「無理やり 浚われて・・だ」

「それに・・だ 私のアリシア姫がどんなに悲しむか」「王・・」


地獄耳で既に白の国 その言語をマスター、習得していたアリシアは

三人の会話を聞き  彼女のその心は

い、いや~ん!!

主従萌え♪どうしましょう!!


ワクワク・モード全開である


浮気とか…そんな事は頭にはミジン、ミジンコの欠片もない


それに暴走大全開モードの黒の王族


更には一番怖い狂暴とも言える


本能のままの正気じやない状態の

最大の火焔の世代 夜の相手は


ちょっと避けたいのも やはり本音である

相手が落ち着き、ソフトに対応してもらいたいし


身体もまた成熟化は まだ少し掛かる


更には未経験  本気で怖い


本で読みドキドキするけど

やっぱり そこは・・という気持ち そんな気持ちもある


ノックの音


女官がドアを開く


「アジェンダ王様 御招待頂き感謝します

アリシア姫様、いつも愛らしい美しい姫様

お久しぶりです 皆さま いつもありがとうございます


ヴァインズ子爵サリューンです ふふ」


子供の様な無邪気な笑顔


「あ…」彼の事を考え、皆、罪悪感を少し覚える


「ん…どうかされましたか?」首を少し斜めにして

本人、無意識で放つ 必殺技的 艶やかな悩殺の笑み


思わず赤くなる皆さま



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