死にたいほどの夜/Wait
死にたいほどの夜 オレはひとり屋上に上がって空を見上げる
青白い月がゆっくりと雲から姿を現す
何も考えない 何も考えない 何も考えない
オレはただ 青白い月の光を身体に浴びせる
何も考えない 何も考えない 何も考えない
過去も未来も存在することを認めない
何も考えない 何も考えない 何も考えない
笑顔も涙も悲しみの音律も 零れないし流れもしない
死にたいほどの夜だから オレはひとり屋上に上がって空を見上げる
雨も上がり 冷たい空気がオレの身体を包み込む
星屑なのか 飛行機なのか 気にもならない
オレはただ 青白い月の光だけを身体に浴びせる
何も考えない 何も考えない 何も考えない
青白い光が 白い光が 光が……
何も考えない 何も考えない 何も考えない
オレは月の光だけを浴びている 光だけを浴びている
いつの間にやら 空には夜と月とオレだけが残る
そうやって日々をやり過ごしていくのさ
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