「おまえの人生だ、やりたいことをやればいい」

「でも、オレに特別な才能はないし、今は時間もないし、何から始めていいものやら……」

「自分にないものよりも、あるものを探してみろよ、その方がずっと建設的だ」

「だが、現実的に言って、そう簡単に上手くいくのだろうか……」

「おまえに取って正しいと思えることをすればいい、そうすればどんな結果になっても笑えるだろう」

「上手くいくかいかないかは、おまえが決めることだ、わざわざ他人に決めさせる必要はない」

「……オレが決めること？」

「おまえの人生なんだから当然だろ」

「すべてが個人の思い通りになるとでもいうのか？」

「おまえが望み、信じるのなら何だって可能だよ、すべてはおまえ次第だ」

「そんな馬鹿な……」

「生まれてからずっと、太陽の光に当たると不幸になると言われ育てられた人間が、どんな風に育つか想像してみればいい」

「……そんな」

「今からでも遅くはない、すべては可能なんだよ、だからオレは言った、おまえの人生だ、やりたいことをやればいいと」

「……わかった、やってみよう」

「良い返事だ」

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