第33話 ずっと ずっと




朝だ。



起き上がった時



半分空いた引き戸の




隣のベッドから




カレの寝息が





聞こえた。




なんとなく





なんとなく





心が温かくなった。






一緒にいる事ができる





それは






私にとって





すごく幸せな事だ。






カレは






幼い頃から





悩んで





自分を隠して





笑って






生きてきた。





自分の心と





自分の身体が





異なっている。





『カレ』




身体は





私と同じ




『女性の身体』






カレは今、





私と一緒に





前を向いて生きている。



まだまだ、




問題は山積み。




だけど





だけど





これからも






カレと一緒に





これからも





カレを支えて





生きていきたい。





一秒 一秒




一年 一年を





大事にしながら





ずっと





ずっと。

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