第14話 魔王様とハーレムもしくはシャングリラ

 イケメンになって初めて下界に降りた魔王様。

 下界には、むっちりとしたロリータがごろごろしていた。

 その魔王様だけのハーレム、もしくは、シャングリラは、そのひとりのムチロリから始まった。

「イタイ、イタイ。」

 魔王様、話し相手が欲しかったのですか? 言葉を発してますよ。

「なあに、世の姿を見て早く会いたくなったのだろう。定住してくれとせがんでいるのだ。なあ、そうだろう。」


「イタイ、イタイ。」

「イタイ、イタイ。」


「おう、よしよし。この顔にも慣れてきたわい。」


 しかし、その自信を得る前に、イタイと言っていたムチロリは、手を取って踊ってなんていられないと、輪にした踊り場から離れていってしまう。


 魔王様! 歯痛ですよ!! なにいっ、そうか、平和な日々を送ろうなどと、イケメンなどという妄想にかかってしまっていたのか。

 解決法を求め魔王様は山に帰る。そして瞑想を始めるのであった。

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