「戦友で、相棒で……」〈ウミリク×マイ〉

マイ side


「ほら、泣かないの、可愛い顔が台無しだよ?」


そう言って私の頭を撫でるのは、戦友で、お互いに背中を預けあった相棒であり、恋人だったウミリク。


優しく微笑む彼女の顔には

戦場で負った傷が生々しく残っている。


『泣いてないし………













…なんで死んじゃったんだよ…』


俯きながら、私がそう言うと、彼女は、


「…きっと、そういう運命だったんじゃないかな


あそこでマイのこと守って死んだこと、私は誇りに思ってるよ」


と言って、泣きそうな顔で笑った。







"多分、もう会えない"


現実ではもちろん、夢の中でも。





背後が、だんだん明るくなっていく。


私が光の方を見ると、





トンっ




と優しく背中を押される。



「……もう、そろそろ起きなきゃね






ほら、行きな。こっちに来ようとか考えないでね」






"落ちていく意識の中で、彼女の悲しげな声が聞こえた"

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