「戦友で、相棒で……」〈ウミリク×マイ〉
マイ side
「ほら、泣かないの、可愛い顔が台無しだよ?」
そう言って私の頭を撫でるのは、戦友で、お互いに背中を預けあった相棒であり、恋人だったウミリク。
優しく微笑む彼女の顔には
戦場で負った傷が生々しく残っている。
『泣いてないし………
…なんで死んじゃったんだよ…』
俯きながら、私がそう言うと、彼女は、
「…きっと、そういう運命だったんじゃないかな
あそこでマイのこと守って死んだこと、私は誇りに思ってるよ」
と言って、泣きそうな顔で笑った。
"多分、もう会えない"
現実ではもちろん、夢の中でも。
背後が、だんだん明るくなっていく。
私が光の方を見ると、
トンっ
と優しく背中を押される。
「……もう、そろそろ起きなきゃね
ほら、行きな。こっちに来ようとか考えないでね」
"落ちていく意識の中で、彼女の悲しげな声が聞こえた"
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます