帰り道
杏と別れて俺は、部屋に戻った。
部屋では、2人が待っていた。
「太郎君、遅かったね?」
「あぁ、風呂上がりにジュースを、買おうとしたら後輩にあってな。」
部屋の温度が急に下がった気がする。
「兄さん、それは女の子ですか?」
凛空の目が怖い、、、
「あぁ、中学の時マネージャーをやっていた子だ。」
「そうですか、後で楓さん話があります。」
「分かったわ。」
その日の夜、凛空たちは、夜遅くまで女子トークがはずんでいた。
「兄さん、兄さん」
「太郎君、太郎君」
「「早く起きてください」」
2人に揺さぶられ、俺はやっと起きた。
「あれ、2人とももう準備したのか?」
2人は、もう制服に着替えていた。
「兄さん、女の子の準備は、とても時間がかかるんですよ」
早速、布団をたたみ、身支度をした。
「兄さん、早くしないと朝食の時間に遅れます。」
朝食は、白飯にお味噌汁、たくわんにお魚。日本食だった。
帰り道、バスの中で、杏からメッセージがきた。
【さすがに、夜遅くにメッセージを送るとはどうかと思い。今、メッセージを送りました。そういば、母から連絡があり、そちらの学校に転校する事になりました。先輩、これからよろしくお願いします。】
「兄さん、スマホなんか見てどうしたんですか?」
バスの中、隣に座っていた凛空が俺のスマホを覗き見ていた。
「後輩の杏からだ。うちの学校に、転校してくるんだと」
「そうですか兄さん。気を付けないといけませんね?」
「気をつける?何をだ?」
「兄さん。分からなくても大丈夫です。私が、守りますから。」
凛空が自信満々に言った。
「あ、ありがとう。」
こうして、3日間の長くて、楽しかった修学旅行が終わった。
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