思い出
中学2年生の時、俺は図書委員をしていた。図書委員は基本座っているだけでよく、その時は待っていた本を手当り次第読んでいた。
そんな時であったのが、同じ学年の彼女だった。その子も本が好きでいつも読んでいた。だから、俺は思い切って話かけた。それからたまに本の紹介やら感想をいいあう仲になった。だか、中学3年になり受験の為に俺は塾に行き始めた。放課後まで残る図書委員も、3年の時は違う委員になった。
「私は、あの時とても寂しかった。急にいなくなって、、、私はあの時、友達が少なくてあんな楽しい会話が出来るもあなただけだった。」
楓さんは、俯いていた。
「高校も同じにすればまた、話しかけてくれると思って、怖かったけどコンタクトにしたり髪をそめたりした。ただ、それのせいで気付かれなかったとは思わなかったけど。」
「楓さんが、あの時の子だとは思わなかったよ。だいぶ印象も違ったし。」
「ただ、今日はこの話の他にもう1つはなしがあるの。」
楓さんは、カバンの中から修学旅行のしおりをだした。
「私と同じ班になって。」
「は?」
今日2度目の頭フリーズタイムが来てしまった。
「私と修学旅行を回って欲しいの。別にまだ班をきめてないでしょ?」
「あぁまだ決めてないが。」
「だったら、いいでしょ?あとは、妹さんでもグループに入ってもらえばいいわ。」
「わかった。凛空には、そう伝えておく。」
楓さんは、しおりをカバンにしまい帰る準備をし始めた。
「じゃあ、グループの件よろしくね。あと、私の名前を呼ぶ時はさんはいらないから。」
そういい楓は、帰えっていった。
「さて、凛空にはどう説明するか。」
帰り道は、そればかり考えていた。
家に帰ると、玄関に凛空がいた。
「兄さん、お風呂湧いているので先にお願いします。」
風呂をあがって、ご飯を食べ、早速修学旅行の話を凛空にした。
「兄さんは、楓さんの事をどう思っているの?」
「いや、俺も少し混乱しててあんまよく分からん。でも、友達にくらいならすぐ慣れると思う。」
凛空は少し悩んだあと、答えをだした。
「そう、わかった。楓さんの班には入ってあげる。」
「そうか、それは良かった。これで修学旅行の班は決まったし、どこに行くか決めとかないとな。」
その日の夜は、凛空2人でどこに行くか話し合った。
次の日から、凛空は急に学校に行き始めた。
楓とよく話しており、怒鳴ったりわらったり、仲悪そうに見えるがそうでも無いかもしれない。
さて、明日から修学旅行だ。
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