第33話 野球女子との交流!翔子は凍夜に好意的。

凍夜はとあるバッティングセンターに居た。まだまだ休日モードなので

どこにでも行ける。そして、ここは翔子、加奈子と会った場所だ。


その二人を今見ている凍夜。もちろん、変装はしているので周りに

気づかれないようにしている。

バッティングセンターを終えた後、二人をファミレスに連れて行く。

今日は土曜日で、二人のいる部活は休みだそうだ。なので凍夜が

二人の練習を見ていた。


「この後はどうする?」

「そうですね。公園で投球を見てほしいんですけど、その」

「なんだ?」

「ぶ、ブラを買いに行きたいんですけど」

「ブラ?」

「翔子ちゃん。あの、スポーツブラの事です」

「ああ」

「翔子ちゃん、試合の時も普通のブラしてるもんね。やっぱりそれじゃ

動きずらいから」

「そういうのは女子だけで行ったほうがいいだろう」

「普通のも買いたいんですよ。それで、そっちの方を凍夜さんに

選んでもらおうって」

「俺が?」

「あの、凍夜さんの好みのをつけたいんです」

「そんなのでいいのか?」

「ハイ」

「お願いします。翔子ちゃん、こういう気持ちなの初めてだもね」

「加奈子!!」


顔を赤くする翔子。つまり翔子は凍夜に好意を持っていて、その凍夜の

好みのを身に着けたいと思っていた。


凍夜は二人と一緒に店に行った。普通なら下着売り場に男子がいるのは

あれだが、翔子達といるのと、サングラスをしててもイケメンなのが

伝わるのか、売り場にいる女性達は凍夜を遠目で見ていた。

そうして凍夜が選んだの買い、喜ぶ翔子。ついでに加奈子も選んで

もらっていた。


それから公園で翔子の投球を見る。色々指導をしてもらっていると

時間になり、凍夜は二人を駅まで送った。


「あの、ありがとうございました」

「ああ。今は暇だからな。何かあったら連絡しな」

「ハイ。あ!じゃぁ明日の試合、見に来てもらえますか?

「明日試合なのか?」

「ハイ。うち何故か試合前の日は練習しないみたいなんで。だから

今日凍夜さんに見てもらいたくて」

「そうか。じゃぁ見に行くよ。場所はあとでメールでくれ」

「わかりました。それじゃ凍夜さんまた明日」

「ああ。明日な」


二人と別れて凍夜は家に帰って来た。今日の事や明日の事をめぐみに

話、試合を見に行く事にした。


その当日、試合時間前に球場についた凍夜は二人にあいさつをし

スタンドに行く。二人が対戦する相手はどうやら格上の様で翔子も

何回か勝負しているが、全部負けている様だ。でも、今の翔子は

凍夜の指導で成長している。しかも、投げ方、フォームを変えて

いるのでおそらくいいところまでは戦えるだろう凍夜は思っていた。


試合が始まり、翔子達は後攻なので、グラウンドに翔子が上がる。

捕手の加奈子も色々指導を受けているのでその二人が活躍する。

翔子のフォームを見て相手は驚いた。球速もコントロールも

上がっているので、最初の一巡は全員アウトにした。


打撃でも二人は凍夜の速球を練習にした事もあるので、軟式で

しかも中学生の球なので遅く感じ、変化球でも見てから打てる

様になり、二人は全打席ヒットを打った。そうして試合は翔子が

完全試合をし、見方からも驚かれた。


試合が終わり、二人は凍夜と合流する。


「お疲れ。やるなパーフェクトとはな」

「ハイ。全部凍夜さんのおかげです」

「うん。あんなに三振とったのも初めてだもんね」

「それはよかったな」

「ハイ。あとはやっぱりブラのおかげかな」

「それは違うだろ」

「翔子ちゃん、それ以上かがむとおっぱい見えちゃうよ」

「あ!?」


翔子は前かがみで凍夜にブラをちらっと見せていた。加奈子に

言われ気づいて恥ずかしがるが、本当は凍夜に見てもらいたい

と思っていた翔子だった。


それからこの日も部活終わりに凍夜と一緒に出かけ、試合に勝った

ご褒美に凍夜がファミレスでおごる事にした。というよりは昨日も

だが、凍夜の方が年上なので必然的に凍夜が出している。


いつもの公園で二人の練習を手伝った後、ベンチで少し話す事にした。


「あの、凍夜さん、体の方は?」

「ああ、大丈夫だ。そういえば見に来てくれた時に倒れたんだったな。悪かった

な。迷惑かけて」

「いいえ。さすがに驚きましたけど、でも、今は大丈夫なんですよね」

「ああ。何も心配はない」

「よかった。翔子ちゃんなんて泣いてたもんね」

「加奈子!だって、いきなり倒れたんだもん。正直、死んじゃったんじゃ

ないかって」

「悪かったな。俺は簡単にはくたばらないから、安心しな」

「ハイ。あの、抱きついてもいいですか?」

「?まぁ好きにしな」

「ありがとうございます」

「よかったね翔子ちゃん」


翔子はしばらくの間、凍夜に抱き着いた。凍夜も翔子の頭をなでながら

甘えさせた。これも今日のご褒美でいいかと思ったからだ。翔子は凍夜の

感触を忘れないように強く抱いていた。当然、意識しておっぱいも

強く当てる様にしていた。


それから二人を駅に送り、凍夜は家に帰って来た。

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