願望



君の言葉 君の息遣い 君の声

君の重み 君の温もり 君の香り 


痛みと消えない傷と共に

遺伝子に刻み込んで

いつまでも忘れないようにしたい


君じゃないと駄目なんだ

君じゃないと生きていけない


君の呼気を奪い

背骨の感触を確かめながら

祈りを捧げる


君の双球にかかる長い帳が

私に訴えかけてくる


言葉にならない想いが

零れ落ちて白皙の頬を濡らす


背に回された細い腕が語りかける

もう離したくない 離さない

後悔をしなくて済むようにと


君の涙を唇で受け止めながら

心に誓いを立てる


君の笑顔を守る為に

全力を尽くす


もう君を喪いたくない


少しでも強く 少しでも長く

君の傍にいる為に

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