背中を追う者、背中に負う者。(準々決勝)
ただ相手チームの中心選手は「留学生」でも「傭兵」でもない地元出の選手。
彼は打者としても勝負強く、初回からいきなり
気づけば5回には不二にさらに本塁打もでて3対0と劣勢に立たされていた。残り2回である。一方こちらは3安打だけ。5回裏は4番胆沢から。ネクストサークルへ向かう
「
「多分な。」
「よっしゃー!」
変な気合いをいれつつ小走りに向かっていった。
胆沢の渾身の打球だが
うん、こうやってみんな一試合ごとに成長していくんだよなぁ。次々に後輩に抜き去られていった
凪沢は6回は無失点でしのぎ打順は一番から。一番
初回から飛ばしてきたのだろうか。投手の不二の呼吸が荒い。二番
1B1Sからの3球目、外角低めにチェンジアップ!身体は
同点2ラン。これで4試合連発。完全に復活が証明できた。
不二は背負うランナーがいなくなってセットアップからワインドアップに戻り胆沢と
7回は俺がリリーフに出て3者連続ゴロに打ち取る。緊迫した場面でなければ
7回裏、またもや1年生が仕事をする。先頭打者の
俺たち上級生がそろって「兜の緒を締めた」試合になった。
と言う「いい話」を亜美にもしようと思っていたのだが、おまいらなぜここにいる。
「あれ?俺、親の実家が大阪だって言っていませんでしたっけ?」
「お前少しも大阪訛りないじゃん。」
関西ティーゲルスファン
根っからの
息子の応援をかねて帰省している
「息子がいつもお世話になっております。息子は山鹿さんに憧れて青学に行ったんですけど最近は沢村
「
うぷぷ、可愛い後輩め。
「大将!今日のアジフライめっちゃうまいで!油かえたんか?」
お客さんが料理に驚嘆の声をあげる。
「ちゃうねん。今日の助っ人が揚げ物の達人やねん。」
大将のおじいちゃんもうちの母親の揚げ物チート能力に舌をまく。母は新婚当時、新居に来襲した姑と小姑を揚げ物でぐぬぬ、とさせて「あ、……油が高級なのね、きっと。」と黙らせたあげく三日で3kg体重を増やさせて父の実家へとつっかえした剛の者なのである。
「奥さん、大阪に永住してうちに就職しませんか?」
おいおい爺ちゃん、目がマジなんだけど。
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