第17話
着せかえ人形②
一番お気に入りだった着せかえ人形は「プリマドンナ」という少女漫画の美少女の様なバレリーナ達のバレエの発表会での美しい衣装だった。バレエと聞くと男子の下半身がムチムチの男性のシンボルに照れてしまう白タイツの衣装か、プリマドンナの丈の短いパンチラなヒラヒラ(フィギュアスケートではレオタードのフリルだけど)を思われるかもしれない。だが、この着せかえ人形の衣装は、膝下まであるフワフワの衣装が多かった。丈の短いフリルのドレスが可愛らしくて大好きだった。金髪で紫のレオタードを着た娘(名前忘れた)とアイリスという名前の灰色の髪でピンクのレオタードを着た二人のセットだった。「かよ」がアイリス担当だから「まぁ」は金髪ちゃん担当の筈だ。「まぁ」はプリマドンナ・白色のオデットとそのなりすまし詐欺犯の黒のオデールが美しく王子様を取り合う「白鳥の湖」くらいしかバレエは覚えていない。「アンドゥトロワ(ナンノはソレイユ付き)」と言わんばかりに、爪先でくるくる舞うのに従う衣装の揺れかたが凄かった。小学5年生1年間だけ仲の良かった(本場のディズニーランド。東京ディズニーランドが出来る前に一緒に遊びに行こうと一人だけ誘われなかったから)「みか」ちゃんのバレエの先生の発表会の「コッペリア」と「クルミ割り人形」も見てたのにと思ってたら「コッペリア」が窓から姿を見せている人形?という記憶がよぎった。マジか?人形は恋心ある青年に見つめられつづける内に人間に変化したで、あってる?
脳みそってミラクルだね。
確か堺の市民劇場だったっけ?側面の三階の席からバレエを楽しく見ていた記憶?がよぎった。新体操の少女漫画「蝶のように(c)牧村ジュン」「蝶の舞う日(c)牧村ジュン」がバレエの素養のある「ちひろ」が有利な舞いという漫画で育ったので、今、フィギュアスケート等の踊る人達にバレエの経験が有利なんだろうなと素人目に思っている。羽生の「生命」は野村萬斎の狂言か「陰陽師(c)夢枕漠」の踊りだけど。(「風姿花伝ッア(c)飯田晴子」は能とバレエのコラボレーションという漫画だったので、難しくて、感覚がついてゆけなかったが)
嗚呼、脱線失礼。
アイリスとアイリスのライバルはポーズをとっていたから、着れる衣装に限りがあり、片方の衣装とデザインされたモノや二人で愛用出来る衣装もあった。「かよ」と「まぁ」には、そういう習い事の経験が無いから、「忍法」の様におかしな踊りをさせて沢山楽しんだ。
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