第35話
「俺は東西の泉で試練を受けた!今イアンが泉の水で呪いを解く薬を作っている…だからティナを返してくれ!」
「なるほど。それが貴方の切り札ですか…。ふふっいいでしょう。一晩のうちに完成させなさい。でなければ貴方達は滅ぼされる定めにある。この龍達の怒りを識るといい」
そう言ってアナスタシアはティナの体から離れた
驚いたのはティナの体とアナスタシアの体がそこにあったからだ
「なっ!?アナスタシアの肉体はここにはないはずどうして…」
「この力は龍のもの、すなわち私は龍そのもの。呪われた者がたどる運命だ。ティナをこちら側へ寄越すな絶対にな」
そういうとアナスタシアはティナの体をもってどこかへ消えた
「ティナ!!!」
…
「…お姉さま…?…その力は!!」
「起きたのですかティナ…まさかこうして再会できるとは思っていませんでしたよ」
「で、でもその力は…龍の力は私たちが封印したんじゃ…」
「えぇ、大元の龍達はこれ以上この世界への干渉はできません。ですが呪いによって龍達のもとに囚われていた私はこうして外に出られた。」
「おかしいと思っていたんです。埋葬していないのに遺体が無くなっていたのに誰も気づかないなんて」
「よく聞きなさいティナ。貴女の命は明日までしか持ちません。ユノ王子が薬を作っているといいましたが、それが間に合わなければ私は世界を滅ぼします」
「それはお姉さまの本意ではありませんよね。一体どうして…」
「私もこの力の制御が難しい。感情を抑えなければ全て灰に帰すこともできるくらいには、それをしないのはティナ。貴女が生きているからです」
「…アナ…だったらどうして…あの時私を独りにしたのですか?貴女が生きていさえすれば私は…私は…」
「そう私が生きてさえすれば貴女が罪を背負う必要もなかった。憎い兄を自ら手にかけることも、不正を働いた官僚たちを処分することもなかった」
「ち、ちがっ!私は…そんなことを言いたいわけじゃない…未熟だった私の生きる意味をアナがくれた。なのにどうして…?私を独りにしないって…約束したじゃない!!」
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