危機的状況
第28話
「…ん」
目を覚ますとレオンが私の手を握って座っていた
「なんだ起きたのか?」
「懐かしい声に呼ばれていたみたいね」
「…ニーチェか?」
試練の事は話してはいないが彼の事だ私の事は調べつくしている事だろう
「えぇ、そうよ」
「…なぁティナ。ユノ王子にはまだ話してないんだろう?アルビノの本当の意味を」
「…話してはいない。けどこの試練で少なからず知られてしまったかしら」
「…どちらかの守護者が話したという事なのか?」
そう聞かれ私は頷いた
「種族に限らずアルビノとして生まれてきた生物は例外なく短命。レオンも知っていて私にやさしくしていたんでしょ?」
私が幼いころはそうだったと消え入るような声でつぶやくと彼は目をそらした
「知っていたとしてもどうしようもなかった。だからレオンが気に病むことはないんだ」
私は唐突に起き上がる
「お、おいまだ寝ていた方が」
「彼らが帰ってくる前に後始末しなきゃね…」
そういって廊下側の方へ武器を投げた
「なっ!?ヴァンパイア!?外に行った連中は!?」
ライア、フェン、ルーラはレオンも認める選りすぐりの精鋭だ
貴族でありながら王族に負けず劣らずの実力者の彼らが負けることなどありえない
「彼らの監視をかいくぐるためには城の抜け道を知っている裏切り者がこの城の中にいる」
私には残念だが心当たりが一つだけあった
「レイス王子…ですね」
「…答える義務はない。一緒に来てもらう」
彼の部下やザクは私に血を与え過ぎて眠ってしまっている…今は戦えない…
「彼女には指一本触れさせない」
そういってレオンが私の前に出た
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