第19話
「し、しかし…」
「もうずっと働き詰めじゃありませんか。さすがに倒れるわ」
「だそうだ。さっさと寝ろ」
レオンによって暗示をかけられたザクの意識はそこで途絶えた
「ったく、ティナがティナなら部下も部下だな」
「ふふっほめてないですよねそれ」
「当たり前だろうが。大体血まみれな式神かえしやがって、心配したじゃねえか」
「心配かけて…ごめんね」
「この状態のお前を見るのは初めてだな」
「そう易々と死にかけてはいられませんよ」
「それもそうだな。ほら、お前も寝ろ少しでも休め」
カチっと額に何かがはまる音がして手を伸ばす
「こ…れ…は…」
考えるよりも先に意識の方が持っていかれていく
待って…今眠るわけ…には
「…働きすぎなのはお前も一緒だよ。ティナ」
「これが連絡用の式神か」
ティナが片時も離さずに握りしめていた式神を見つめていた
巫女でも守護者でもない俺が扱えるものではない
「青い顔して無茶しやがって」
そういい俺は式神を握りしめた
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます