悪魔喰らう、呪いの館
アカサ・クジィーラ
第1章 恐怖の始まり
コツコツ......と大きな古時計が鳴る。一体、どのくらい寝ていたのか、分からない。ただ一つ、いえたことは、ここが僕たちが恐怖を味わった、"呪死の館"であることだけだった.....
〜5時間前〜
コツコツ......ゴーン。大きな古時計が鳴ったと同時に、僕たちは目が覚めた。
『おい、祭木、文知佳、雛、刑事、大丈夫か?』
『あぁー、大丈夫だ.....痛ててぇ。』
『祭木、ホンマ大丈夫か?』
『あぁ、刑事、ありがとう。』
刑事、祭木の手を掴む。
『ねぇ〜ここってどこなの?』
『分からない。ただ、一ついえることは僕たちは死んでない事だな。』
『えぇ〜正晴〜、わかんないの?』
『確かに、正晴の言う通りですね。』
『文知佳ねぇ〜ちゃん、そんなこわい顔しないで〜。』
『あのね、雛。もしかしたら、命狙われてるかもしれないのよ。』
雛、涙目になる。
『え、え。わたしたち、殺されるの?』
『あくまで、可能性の話だ。僕たちがこんな不気味な部屋に閉じ込められていて、何されるのか、分かったものではない。』
『確かにな。こんな恐ろしい部屋に俺ら5人やで。確実にヤバイよな。』
『刑事く〜ん、そんなこと言わないで。フラグが立っちゃう〜。』
『ん?"勃っちゃう"?』
『祭木くんのど変態!!!』
雛、祭木をビンタしようとする。
『ちょっ、ごめん、ごめん。マジで、本当にごめんっだって。』
『こいつ、やばいよな。』
正晴、文知佳、刑事、真顔で祭木を見る。
そんな時に、ドンドンドンドン、ガチャッとドアのノック音とドアが開く大きな音が聞こえた。
俺も含め、全員がビクッとしたはずだ。
『おや、目が覚めましたか?』
怪しい金髪髭男爵みたいなやつが来た。そこで、
俺はこう言った。
『あなたは、誰ですか?』
『これは失敬、我はこの"バンブランドフェッシェ"の館の3代目当主、アナザイドフェッシェで御座います。』
みんな、ポカーンと口を開けたまま、彼を見つめていた。
アナザイドフェッシェ?』
天然女子が言った。
『はい、そうです。』
5人共、目を合わせる
(お前、コイツ誰か分かる?)
(いや、分からへん。)
刑事と正晴が顔だけで会話する。
『あの〜"バンブランフェッシェの館"ってなんですか〜?』
雛以外の4人は(おい、雛、何言っとるねん。)みたいな事を思いながら、彼は言う。
『ハッハッハ。そりゃ、いきなり、ここに連れられてきたら、わからないよな。』
『え?どういう事ですか?』
文知佳が言う。
『君たちは近くの"猪狩湖"の近くで倒れていたのじゃよ。』
俺は疑問に思う。俺たちは、そんな湖を知らないという事を。何か怪しい。
『まぁ、まぁ、こんな部屋でおしゃべりは身体にききますから、うーん、そうだな....あなた方に部屋を用意しましょうか』
『え、あ、うーん・・・宜しくお願いします』
『いえいえ、館の中は寒いですからねぇ』
俺たちはその後、館の主人に連れられて、部屋を出た。そこから、廊下を真っ直ぐ行き、始めの部屋から3番目のドアに入った。
そこには....
『寒っ!』『さむ〜い!』
『すみませんねぇ、渡り廊下は外の風が直撃でねぇ、まぁ、別館に入ったら、暖かいですよ。』
5メートルほどの渡り廊下を渡り、別館に入った。暖かった。
『そこの2部屋をお使い下さい。で、我は仕事がありますので、本館に戻りますが、何かありましたら我の元へ来てください。』
館の主人、来た道を戻る。
『じゃあ、男子と女子で部屋を分けよう。それで良いな。』
4人、口々に賛成と、言う。
ただ、俺は疑問に思う。なぜ、別館の奥の廊下が真っ暗なのか?それに、部屋の中に黒くなった血だらけなのか?を。
『おい、みんな!この.,この部屋を見てくれ。』
『どうしたん?正晴.....(部屋を覗く)これって。』
『どうしましたのでしょう?(部屋を覗く)え。』
『おい、マジでどうしたの?まさか、セッk(部屋を覗く)あ。』
『ねぇねぇ、みんなの身長が高くて、雛、見えないよ。』
『雛は見ちゃダメ!!』
『えぇ〜なんで〜、文知佳〜?(ふと、部屋を覗く)キャーー!!!!血ィ〜〜!!』
大声で叫ぶと少女の声が別館に響く。
『雛!静かにしなさい!』
『え、なんでぇ〜?』
『雛、あの当主に聞かれたら、殺されるかもしれないのだぞ。』
『え?』
『ちょい、待て!正晴。なんで、お前は部屋に勝手に入って、ゆっくり本を読んどんねん?』
『まぁまぁ、刑事。この"日記"を読めば、そのような事は思わないぞ。』
『はぁ?どういう意味やねん?』
『まさか、それってえrh。』
祭木、ビンタされる。
『ちょ、ごめん。文知佳。』
『本当に最低な男ね。で、正晴、その日記に何か書いてあるの?』
『あぁー、そうだ、今から言うぞ。覚悟して聞けよ。』
『もったいぶんなよ。』
【大正1年 4月4日 俺がここに 来てから
1週間が経った でも、もうそろそろ殺される
あの鬼に.......】
赤い血がたくさん付いたなか、で読める部分を正晴は読んだ。
みんな、これを聞いて、顔が真っ青になった。
『うそ.......』
『マジか.........』
『一番の疑問は大正の日記だということ。』
『いや、そんなことより、殺人鬼だろ!正晴!』
『え、私たち、殺されちゃうの?』
『雛、大丈夫だ。この日記は大正に書かれた。つまり、殺人鬼はもういない。』
『それなら、いいけど.......』
『いや、いやいや、そんな館で寝たくねぇよ。』
刑事ガタガタ震える。
『刑事、まさか、怖いのか?』
『いや、べべべ別に、怖く無いし。』
『とりあえず、あの領主にこの部屋を掃除してもらうように聞いてみるか?』
『聞くの?ここの領主さん、ものすごく怪しかったけど...』
『大丈夫だ。みんなで一緒に行けばなるようになるさ。』
『じゃあ、領主の元へ行くか?』
5人は渡り廊下を通り、本館に入った。
彼らは知らない。これからが恐怖の始まりだと......
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