絶縁・ハレムトリガー
HiroSAMA
プロローグ
深界と呼ばれる異世界に繋がれた召喚門。
そこから現れた怪物は人類を食らう天敵であった。
人類は深界生物と名付けたその怪物どもを相手に剣をとるが、奮戦むなしくその数を激減させていく。
そんな劣勢を覆すため、残存する七つの国は互いに協力することを誓い、各々が選りすぐった最高の勇者たちをその対策にあたらせることにした。
ひとりは若き剣匠。
幾万もの剣と技を駆使し一対一の戦いならば何者にもひけをとらない。
ひとりは月影の魔を操る女暗殺者。
あらゆる場所に音もなく忍びこみ、如何なる攻撃も無効化する死の運び手。
ひとりは野望を秘めし女将軍。
巨槍と極炎の魔術を使いすべての障害を排除する。
ひとりは妖精の如き姿の大賢者。
その知識の泉には未知は存在しない。
ひとりは可憐なる治癒術者。
人の身と心を癒やし仲間を死の淵からも救いあげる。
ひとりは厳格なる鋼の女王。
獅子戦車で戦場を駆け、双肩に備えた魔砲であらゆる敵を打ち砕く。
ひとりは無口なる増幅者。
その大いなる加護は勇者に比類なき恩恵を与える。
国も主張も異なる勇者たちは、最初こそ対立するものの次第に互いを認め合い、友好を深める。
だがしかし、彼らの立ち向かう深海生物はあまりに強力で、どれほど手を尽くそうと傷つけることすらできなかった。
残された勝機は己の命を武器に変え、差しちがえることのみ。
倒すべき敵は五体。
挑むべき勇者は七人。
そして、苦境を乗り越えるために集結した勇者らは、互いを蹴落とし合うライバルに逆戻りするのだった……。
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