ヴァルキラー ぶらり旅
水室二人
第1話 休みが欲しい神様未満
永遠に続く戦い。
神話の世界の物語。
「休みが欲しいのですが?」
そんな状況で、上司である神にお願いをする。
神々の使途として、長い時間を戦っている。ここで死んだら、すぐに転生して次の世界に行けますよと、遙か過去に天使に言われてつれてこられた場所。
様々な、怨念が集まる場所で、その浄化作業をやっていました。
自分に、才能があったみたいで、次々とあわられる怨霊を浄化している間に、格が上がり、亜紳になったところまでは覚えています。
そろそろ、転生できると思っていたのですが、強くなる敵以上に、自分が強くなってしまい、ずるずると過ぎていました。
この際、転生するのは諦めます。休みが欲しいです。色々と擦り切れた心に、癒しが欲しいのです。
「君に抜けられると、戦場が維持できなくなる恐れがあるのよ」
上司である、上位紳は、いつもの返事です。
「頑張って、空白地帯作るので、それが戻る間だけでも、休みをください」
「仕方ありませんね・・・。バランスのこともあります。何処かの星で、平凡に人生を送るくらいの時間を上げましょう」
「それって、転生ですか?」
「転生させるには、貴方の格が上がりすぎてしまいました。色々と能力を封印して、転移という形になります」
「封印ですか?」
「嫌ですか?」
「休みがもらえるなら、それに従います」
「私の管理する星に、転移させます」
「それって、何か厄介ごとを解決しろという意味では?」
「良き、休暇を」
「勿論、休んでやる、仕事なんしないからなぁぁぁ」
あっという間に、転移させられてしまいました。この上司、戦女神と色々な世界で崇められています。その女神が作った星。嫌な予感しかしませんが、とにかく休みが手に入りました。
人であったことの記憶は、既にありません。ただ、女の子と仲良く過ごしたいという欲望は、心の隅に残っていました。
戦いの日々で、薄れていった感情だけど、今こそ成就させてやる。
そんな事を思いながら、新しい世界を夢見るのでした。
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