第39話  スピード

母が久しぶりに来たので、近くのお寿司屋さんにいって


きました。


そこは、注文すると、おもちゃの新幹線みたいなので、


お寿司が運ばれてくるのですが、でてくるスピードが異常に


早くなっているのに驚いた。


以前もそこそこ早かったですが、それどころじゃないスピード。


頼んだかと思ったらすぐ出てくるのだ。


確かにすごいと思ったけど、このスピードに慣れていく自分が


怖いなと思った。


待つという事ができなくなるのだ。


どこにいってもスピードを求め、早く処理してもらっていいと


思っているけど、廻りめぐって、自分もそういう物を求められる


ことになるのだから。


スピード処理で、高校の時したパン屋のバイトを思い出した。


高校生の私は、当時ポスレジでなかったから、金額を入力して


お会計を伝えていたのですが、その時、急にレジが込み始め、


かつ、大量にパンを買った人がいたから、私は慌てた、


とにかく早く打たねばと思って、ひたすら数字だけをみて、


最後合計ボタンを押したら、


「チーン」合計金額がなんと、十万いくらって表示されて、


頭が真っ白になった、緑の数字のランプが、パン買ってこんなに


並ぶとは、、、


このアナログのゆるゆるの時代でさえ、こんな感じなのに、


絶対今のスピード仕事なんて向いてない。


だから、あそこの🍣をだしてくれている人を本当に尊敬する。


すごい。


そして、そこの店員さんは、ほとんど外国の人なのだ。


いつも混んでて、日本人でも、お客様の処理をするのは大変


そうなのに、外国の人がやってると思うだけですごい。


私が中国にいっても、ろくに数字も読み上げられないだろう。


そういう人達のおかげで、私と息子と母は、楽しい時間を過ごす


ことができた。


ありがたい。


これを、読んで下さった方と🍣屋さんの店員さんにも、


たくさんの幸せな時間がありますように。




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