小説の「続きが気になる度」を評価してみた！

★『死神は影の中で』石田宏暁さん

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（尾崎ゆうじの）

『５分読書コン短編の期待できる度を評価してみた！』

　評価シート

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作者さんへ……このたびは企画にご参加いただきありがとうございます。

読者さんへ……本ページにお越しいただきありがとうございます。

　この作品良さそう、と思ったら作者さん並びに尾崎のフォローをお願い致します。

１　作品タイトル『死神は影の中で』

　作者名：　石田宏暁さん

　作品リンクhttps://kakuyomu.jp/works/1177354054934957686

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２　本作のキャッチコピーとあらすじ引用（抜粋）

（キャッチコピー引用）

　「五分で読書参加」死神の契約は、十年後に実行される……。

（あらすじ引用）

　母の入院で、父の実家に引っ越しした僕。都会から田舎街での生活に馴染めず、みんな死ね、と呟いた。

（以上、引用でした）

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３　尾崎が作品を読んだ日：　

　２０２０年　１１月　８日　

４　各項目の評価・採点（各最高１５ポイント（⑦のみ１０ポイント））：

（↓評価モードや事前情報）

　特に作者さんからの要望は無しなので、モードはノーマルです。

　ジャンル・テーマはホラーで、『通学路、振りかえればそこにいる』というやつです。

※評価モード・採点基準について知りたい方はこちら

https://kakuyomu.jp/my/works/1177354054914254604/episodes/1177354054935296760

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①［タイトルやあらすじなど……１０ｐｔ/１５ｐｔ］

（↓ひと言）

　タイトル、可もなく不可もなくですね。

　キャッチを読んだときは、契約が実行されるのが１０年後というのは長めの設定なのかなあ、と感じたりはしました。

　あらすじは、なかなか良い感じに本文の導入を捉えてるかなと思いました。『影から声が』みたいなフレーズはあってもいいんじゃないかなと感じました。一応の提案です。

②［掴み……１３ｐｔ/１５ｐｔ］

（↓ひと言）

　被害者的なエピソードの連発で、掴まれます。やり過ぎという感じでもないので、ちょうどいい具合ですね。

『母が入院したので父がその付き添い、子供の面倒は見れないから、自分だけが田舎に預けられた（？）』一部想像なのですけど、本文にてそういった説明が先にされていると、もっと主人公の複雑な心境が想像できるかなと思います。ただ単に弱者で生意気なだけでなく『家庭の事情も絡んでいる』と明確に感じられると、もっと共感できるかも。

③［文章……１３ｐｔ/１５ｐｔ］

（↓ひと言）

　きちんと書けていて上手いです。特に最後の方の『結末を知る』→『決意する』→『行動』までの流れがぐっと来ますね。とてもエネルギッシュで、「これでトドメだ」という感じの力強さが伝わってきます。素晴らしい。

④［ストーリー……１４ｐｔ/１５ｐｔ］

（↓ひと言）

　すごくまとまっていて、テーマに沿って物語を展開し、読者に与えたい心理効果を、狙い通りに与えるような構成になっていて、上手いなあと思いました。少しホラーとしては弱めな気もしますが、想定する読者層を考えると、これくらいでも丁度いいかもしれませんね。むしろテーマの方が大事かも。　

⑤［キャラクター……１３ｐｔ/１５ｐｔ］

（↓ひと言）

　すごく共感できるかというと、そうでもないけれど、登場人物がユニークで良いですね。後々のことも想定してイジメのレベルを下げてるのかな。ちゃんと考えられていますね。どうしても台詞が多くなってしまう死神は、もう少し笑いの要素を抑えつつ、怪しげなウィットの富んだ会話をする方が、不気味さが際立って良い気がしました。

⑥［オリジナリティ、本作特有の魅力など……１２ｐｔ/１５ｐｔ］

（↓ひと言）

　独創的なのかな？　と思います。テーマの強さが良いですよね。

⑦［コンテスト・マッチ……９ｐｔ/１０ｐｔ］

（↓ひと言）

　マッチしていると思います。今回の５分コンに関しては３つのテーマの中でホラーが１番書きやすい感じですね。逆に恋愛が１番難しそうです。

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［おさらい］

・タイトルやあらすじなど……１０ｐｔ

・掴み……１３ｐｔ

・文章……１３ｐｔ

・ストーリー……１４ｐｔ

・キャラクター……１３ｐｔ

・オリジナリティ、本作特有の魅力など……１２ｐｔ

・コンテスト・マッチ……９ｐｔ

５　総合得点は──

（８４）ｐｔ！　期待できる度──「期待できそう？」

【最後にひと言】

（良かった点）

　ホラー版のワンダフルライフという感じですね。説明が少し足りないかなという細かい部分はあれど、完成度が高いし、テーマ性もあって嬉しい。

（指摘・提案・もっと良くなる？）

　未来展開における親友とのやり取りと、死神とのクーリングオフのくだりが少し冗長かなぁと感じたけど、話の流れとしては、コネクターとしての役割を担ってるんですよね。もう少しキュッと締まってると一層いい感じかなと思いました。

　あとは、死神が途中で「もっと早く殺せるよー」みたいなことを言っていたので、なんか途中で「あれ、結局１０年なの？」という矛盾感を抱いてしまいますね。たぶんそういうことでは無いんだろうけど、ABプランを見せる的な上手い導入ができたのではないかなと思います。

６　読者のみなさまへ：

　→　良質です。ちょっとヒネた子供たちに読んでほしいかなあ。

　以上、最後まで目を通していただきありがとうございます！

　気になった方は、ぜひ↓のリンクからこの作品を読んでみてくださいね！

　https://kakuyomu.jp/works/1177354054934957686

　では、次の作品紹介をお楽しみに！　

創作コーチ

尾崎ゆうじ

（note）　https://note.com/ozaki_yuji

（youtube）　https://www.youtube.com/channel/UCu54sC6pviWQUC1eA6dqDKg/featured?view_as=subscriber　

　※初級者向けの『ゼロから講座』は、主にyoutubeとカクヨムにて実施しています！

https://stand.fm/channels/5f810a3bf04555115d146941　

　※初～中級者向け。企画で語りきれなかったコメントの深掘り発信を音声で『気になるどーラジオ』

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