第4話 木島尚之介 その四

 三日後、尚之介たちは、潤沢な軍資金と豊富な伝手を使って、水野屋敷の下女に暇を願い出させた。イチを代役として潜入させたのはその二日後、一本木忠太が屋敷を狙っているという噂が家中に広まったのは、それからさらに三日後だった。

 イチのおかげで計画はそのあとも順調に進み、間もなく、常夜燈が蔵から持ち出される日時が尚之介に伝えられた。目的地と経路、一行の人数がわかれば完璧だがそこまでは望むべくもないだろう。

 イチを含む三人が蔵六の長屋に集まったのは、予定日の前夜だった。狭い部屋の真ん中に広げられた江戸切絵図をのぞき込みながら、みな、計画の最終確認に余念がない。

 絵図の真ん中にある『御城』、『西御丸』という文字を囲った線と、それより少し東南に位置する西御丸下を含む一画が内堀の中にあたる場所で、老中水野越前守の役宅は、この西御丸下にあった。

「どこへ運び出すにしろ、必ず通るのが外桜田門だ。そのまえで待ち伏せて尾行する」

 言いつつ尚之介が指さしたのは、西御丸下と外桜田とを隔てる枡形門だった。界隈は、外堀を越えるまで大名屋敷が建ち並ぶ閑散とした通りがつづいていて、尾行の困難さはだれの目にも明らかだ。とはいえ、常夜燈の行き先を掴めない以上、この場所で待ち伏せるしか方法がないのもたしかである。

 ふたりが首肯し、尚之介がつづける。

「向かって右側の日本橋方面が蔵六、左側の堀沿いをイチが見張ってくれ、俺は霞が関坂から正面の通りを張る」

 門を出て堀を渡ると、道が左右と正面の三つ又に分かれており、尚之介は運搬経路である可能性が高いと思われる順に、自分、蔵六、イチを配置した。見通しがよく、隠れる場所が極端に少ないうえ、橋の袂の番小屋には昼夜問わず警固の兵が詰めており、御門まで近づくことができない。つまり、一度見失えば追いつけなくなる可能性が否定できず、それゆえの苦肉の策だった。

「そうはいっても、堀内はいたるところ番小屋だらけですからねえ、よほどうまく立ちまわらないと……」

「上手く立ちまわることに関して、お前たちに心配が必要か?」

「あっしらじゃなくて、旦那の心配ですよ」

「何とかするさ、これでも昔は城の警固をする側だったんだからな、やつらの行動の予測はつく。それよりも―――」尚之介は咳払いをひとつ入れ、話題を戻した。「襲撃は外堀を越えて俺が合流したあとだ。もしも不測の事態が起こって合流できなかった場合は尾行をつづけて行き先を突き止めろ。いいか、ぜったいにひとりで先走るなよ」

 尚之介が念を押すと、イチがつまらなそうにため息を吐いた。

「そんな回りくどいことしなくても、出てきたところをばっさり斬っちゃったらいいのにねえ……」

「あのな、イチ」と、今度は尚之介がため息を吐きだす番だった。「相手は命じられて常夜燈を運んでいるだけの罪もない侍や中間……いや、なにを運んでいるかさえ知らされていないかもしれない連中なんだ。できることなら傷つけたくない、わかるな? それに、こんな場所で斬った張ったを起こせばあっという間に警固のやつらに囲まれるぞ。そうなったらさすがに困るだろう?」

「ふん」イチがおくれ毛を弄びつつ、反論する。「そうはいっても、相手の数もわからないんじゃさ……」

「向こうも目立ちたくないはずだ、たいしたことはないだろう」

 不承不承ながらイチがこくりとうなずくと、代わって蔵六が口をはさんだ。

「ま、数はともかく、城の中に持ち込まれでもしたら、もう手が出せませんがね」

 もっとな意見だったが、尚之介は即答した。

「それはない。筑前守は将軍家に対する忠義心だけは尊敬に値する男だからな、万が一にも幕府に類がおよぶようなことはするまい。蔵から持ちだすなら、ぜったいに堀の外だ」

「堀の外へ出せば忠義の熱い男、なかへ持ち込めばやっぱり私欲だけの男だったと?」

「そうなるな」

 尚之介は自らでっち上げた屁理屈に苦笑せざるを得なかった。

 蔵六がそれにつられて吹き出す。

「つまり、あの男の忠義心に賭けるしかないってことですかい、ここまできてなんですが、えらく心許ない計画に思えてきやしたねえ……」

「まあ、そう言うな。やれることはやった、あとは運を天に任せてその時を待つさ」


 翌晩、尚之介は計画通り浅田家と黒田家の上屋敷のあいだ、霞が関坂の入口付近から、外桜田御門のほうを窺っていた。一番の気がかりだった坂の上の番小屋は、拍子抜けするほどひっそりとしていて、人の気配すら感じられないほどだった。城を守る武士としての気概の無さに救われたかたちだ。

 小半時ほどが過ぎると、止んでいた風が吹きだした。

 冷え切った体に追い打ちをかけられ、ぶるっと身震いする。辻行灯の火が揺れ、雲が割れて月が顔をだした。建ち並ぶ屋敷のいらかが光を受けて反射し、通りに影が伸びていく。橋の向こうに人影が見えたのは、それから少ししてからだった。

 通りに張り出した浅野屋敷の番所のせいで見通しが悪いため、尚之介は慎重に身を乗り出した。

 橋の上にいるのは五人である。馬乗り提灯をさげて先頭を行くひとりと、長持ちを抱えたふたりが小者で、その両脇を固めるように歩くふたりが侍である。

「ふたり、か……」

 言うまでもなく、尚之介がつぶやいたのは戦力としての数だ。

 橋を渡り終えた一行が直進したのを確かめると、尚之介は浅野家の海鼠塀に身を寄せた。   

 この道を選んだ時点で考えられる経路は虎之御門、新橋、幸橋御門、山下御門のいずれかに絞られたことになる。どこかからおなじ光景を見ているはずの蔵六とイチには、行き先を見定めた時点で尾行をやめて先回りし、外堀を出てから合流するように言い含めてある。そろそろ動きだすころだろう。

 陽動という可能性も考えなかったわけではないが、彼らの動きを見たとたん、その心配は吹き飛んだ。近距離になると、しきりに寒さを愚痴る若年の侍の声が聞こえてきたくらい、彼らには緊張感というものがないのだ。イチではないが、いま不意を突けば、ひとりでなんなく制圧できるのではないかと、良からぬ考えがよぎってしまったほどである。

 とはいえ、計画やそこらじゅうにある番小屋の存在を忘れて行動してしまうほど若くはなかった。ここは我慢して外堀を越えるまで待つ。あらかじめ決めておいた手はずを頭のなかで反芻しながら深呼吸を繰り返した。

 闇に潜む尚之介の目のまえを一行が通りすぎようとしたちょうどそのときだった。背後の気配に気がついて、尚之介はとっさにふり返った。

「ここでなにをしておられる」

 警固の侍である。しかも二人連れだ。

 尚之介は動揺を悟られぬように、「お役目、ご苦労でござる」とだけ答え、傍らをうつむき加減に通りすぎようとした。が、むろん、それで見逃してくれるはずはない。

「待たれよ、いずれの御家中の方か、名と身分を名乗られよ」

 侍たちが食い下がり、早くも計画が崩壊しはじめた。さらに追い打ちをかけたのは、水野家の一行が、こちらの異変に気づいて足を止めたことだ。最悪の展開である。

 尚之介はゆっくりとふり返ると、集まる視線に穏やかな表情を向けた。

「なにか勘違いしておられるようですが、私は常御用を務める木下寅之介、所用を思いだし、番所に戻ろうとしているだけのことです」

 とっさに口にしたのは重追放まえの肩書と、本丸御殿の玄関わきに設置された徒目付の番所に戻るという現実味のある嘘だった。案の定、侍たちに迷いが生まれ、尚之介はその隙を見逃さなかった。強行突破を決断するや否や、手は刀の柄に伸びていた。

「貴様ッ、柄から手を下ろせ!」

 侍たちがあたふたと刀に手を伸ばしたときには、尚之介はすでに刀を抜きはなっていた。斬るつもりはない。岡持ちを担ぐ小者のところまで突っ切って、荷を奪うだけだ。

 ―――が、尚之介がその一歩を踏み出そうとしたとき、さらなる異変が起こった。小さな閃光が闇の中で弾け、銃声のような爆発音が耳をつんざいたのだ。

 さらに同様の現象が立てつづけに二回起こった。目を見張った先に見えたのは、もうもうと上がる土煙である。 

 砂ぼこりに呑まれたらしく、水野家一行が影も形も見当たらなかった。

焙烙玉ほうろくだまか……⁉」

 尚之介は呆然と立ち尽くしていた。想像を超えた事態が起こっているのはたしかだが、なにが起こっているのか見当もつかない。背後の侍たちもおなじようなものだろう。いつもの退屈な警固の御役目のはずがとんだことになったと、歯噛みしているにちがいない。

 やがて立ちのぼる砂ぼこりのなかから、ひとりの小者が提灯を持って出てきた。ふらふらとよろめき、呻きながら尚之介の目のまえで倒れた。

 刹那、尚之介はカッと目を見開いて身構えた。なぜか。ひと目でそうとわかる真一文字の刀傷を中間の背中に見たからである。

 尚之介は下段に構えた刀身の向こうに全神経をそそいだ。警固の侍たちが刀を抜き放った気配も背中に感じた。吹きぬける風が砂ぼこりの幕を徐々に開いていく。

 やがて見えたのは、抜き身をさげた黒装束の男の背中だった。

 立っているのは男ひとり。水野家の四人の家来たちはその足元に転がっていた。

「お前は……まさか!」

 緊張を誤魔化そうとして声を張り上げる尚之介に対し、黒装束の男はゆっくりとした動作でふり返った。そして、頭巾のなかからくぐもった声でこう言った。

「常夜燈はこの一本木忠太がもらい受ける」

「なに……⁉」

 尚之介は声を発したまま動けなくなった。どんなに考えてもこの状況が理解できなかったのだ。

 たしかに一本木忠太が常夜燈を狙っているという噂を水野家に流した。しかし、その噂を流したのはあくまで自分で、自らの計画のための陽動にすぎなかった。

 本物の盗賊一本木忠太がそんな噂を耳にする可能性は万に一つで、たとえその万に一つがあったにしても、それを実行する理由などないはずだった。それどころか、常夜燈の存在を知っているだけでも驚愕に値する事実である。

 思考の迷宮にはまり込んだ尚之介がわれに返ったのは、背後の警固の侍たちが一本木忠太の名前を聞いて騒ぎだしたからだった。

 これ以上ことが大きくなるのは何としても避けたいが、状況は転がるように悪化の一途をたどりはじめていた。視界の端には、先ほどの爆発音を聞きつけた警固の侍たちが桜田御門のまえに集まりだしているのが見えており、さらには背後の坂の上の番小屋のほうも騒がしくなっていた。気配を殺していただけで、中にはちゃんと人がいたということだ。

 残された選択肢はふたつだった。常夜燈をあきらめてただ逃げるか、あるいは忠太を瞬殺したうえで常夜燈を奪って逃げるか―――。

 そんな逡巡を見透かしたかのように、そのとき、忠太が「ふっ」と笑った。

 はっきりと耳にとどいたわけではなかったが、それでも尚之介の心は決まった。次の瞬間には、忠太に向かって足を踏み出していた。

 三間ほどの間合いを一足飛びに詰めると、刀を振りかぶって袈裟掛けにふり下ろした。それを弾き返されるや、すぐさま構え直す。対峙する間もなく、さらに踏み込んだが、大上段から拝み打ちにふり下ろした刀は、足捌きだけでやり過ごされてしまった。

 警固の兵たちに囲まれるまえに決着をつけなければならないという焦りが尚之介の動きを固くしていた。だが、それだけではない。忠太の重心がほんの少し前へ移っただけで後退ってしまったのは、すでに勝てないことを悟っていたからだった。腕そのものがちがいすぎるのだ。

「クッ」口から呻き声が漏れた。「これほどの奴だとは聞いていないぞ……」

 尚之介は呼吸を整えながら隙をうかがった。次で片を付けられなければ、もう逃げるしかない。

 「旦那」と、背後から呼びかけられたとき、尚之介は最後の一本になるであろう攻撃の間合いを計っていた。声の主は、異変を察知して駆けつけた蔵六である。霞が関坂の対面の脇道から顔をのぞかせながらこう言った。

「旦那の腕じゃ返り討ちに合うのがオチですぜ、ここは逃げましょう!」

 百も承知だ。内心で吐き捨てていたが、声に出す余裕はなかった。寸前、忠太の発する気配が変わったことに気づき、全神経をその一挙一動にそそいでいたのだ。

 忠太の剣先がわずかに動いた。次で仕掛けてくる、との判断を下したときには、凶暴な太刀がすでに尚之介の頭上に襲いかかっていた。

 斬られた、という感覚に陥ったのはほんの一瞬だった。激しく打ち合う金属音が耳にとどいたときには、つばぜり合いがはじまっていた。むろん、その太刀筋を見切れたわけではない。かろうじて刀を受け止められたのは、相手に殺る気がなかったからである。

 がっちりと噛み合った互いの刀身を挟んで、ふたりは見つめ合っていた。

「追うな」

 忠太は低い声で言った。が、刃はその言葉以上にものを言っていた。『追ってくるなら斬る』という意思が鋼を伝い、柄を握る尚之介の手まで届いていた。

 忠太が尚之介の体を刀ごと押し返したのは、しばしの力比べのあとだった。思わず態勢を崩し、二、三歩あとじさった。

 地面に手をついた尚之介に忠太は一瞥を寄越した。だが、すぐに背を向けると、常夜燈と思しき二尺ほどの木箱を抱え、闇の中へとすがたを消してしまった。

 そのうしろすがたを呆然と見送る尚之介の前に、入れ替わるようにしてすがたをあらわしたのは蔵六だった。目が合ったとたん、えらくあわてたようすでまくしたてた。

「旦那、限界だ! 常夜燈はあきらめてくだせえ!」

 桜田御門のほうを見やって、尚之介は納得した。警固の兵たちが五、六人、もうそこまで来ていたのだ。坂の上からも三、四人が駆け下りてくるのが見えている。

「新シ橋から堀の外へ出ましょう」

 蔵六は言うなり、背を向けて駆けだした。なんとか気持ちを切り替え、尚之介があとにつづく。脇道にはいり、ふたりは一目散に外堀を目指した。

 新シ橋はほかに比べて守りが薄く、番小屋もすこし離れた場所にある。ここからの距離は七町ほど。背後から追ってくる兵たちに追いつかれなければ、逃げきれる可能性は高い。

 尚之介たちは武家屋敷の建ち並ぶ通りをわき目もふらずに駆け抜け、ほどなくして堀を越えた。背後の喧騒は一段と増していたが、ここまで来ればあとは町人町に逃げ込めばいい。

 安堵の溜息をつきながら、堀にそって建つ御用屋敷の角を曲がろうとしたときだった。丸亀藩邸まえに佇む人影が目に入り、ふたりはっと身構えた。

 番小屋の陰に溶け込んでいて顔は見えないが、相手がこちらを意識していることはまちがいない。いったんは収めた刀にふたたび手が伸びる。が、ふいに立ち込める匂いに気づいて、尚之介の手は止まった。

「犬養か……?」

 かすかだが、たしかに犬養の煙草の香りだった。

 尚之介の声に応じるように、本人が陰からぬっとすがたをあらわした。長半纏を羽織り、手には当然のように火のついたキセルを持っていた。

「ひとの庭でさんざん暴れてくれたようだな、木島」

「……なんでここに?」

「それはこっちの台詞だ、馬鹿野郎」

 心底苛立ったように、犬養が吐き捨てる。

「色々聞きたいことはあるが、いまは時間がない」言いながらも、いちどたっぷりと煙草をくゆらせ、そしてつづけた。「いいか、選択肢は二つだ。ひとつ目は知っていることをすべて俺に話して無事にここを通りすぎるか。あるいは、いまここで俺に逮捕されるかだ」

「なるほど」と、尚之介はすぐに合点した。やけに協力的だとは思っていたが、見張られていたということらしい。同時に観念し、切り返す。「先に言っておくが、お前が喜ぶような話はない。むしろ聞いたことを後悔する可能性が高いぞ」

「後悔なんてとっくにしてるんだよ、お前と再会したときになァ」

「そうか」苦笑を漏らしつつ、答える。「だったら俺たちに選択の余地はない、ここで逮捕されるわけにはいかないからな」

 犬養がちっと舌打ちを吐き捨てたのは、意にそぐわぬ返答だったからというわけではない。どっちを選んだにしろ、結局は不機嫌になる男なのだ。

「明日、その髪結いのところに迎えをやる。洗いざらい話してもらうぞ」

 そう言い残して踵を返すと、新シ橋のほうへと去っていった。

 間もなくイチとも合流し、尚之介たちには追手に見つかることなく悠々と逃げきることができた。犬養が捜索をかく乱してくれたおかげだろう。


 予告どおり、使いは翌昼過ぎにやって来た。いつも犬養の背後に影のようにくっついている、クマと呼ばれている男である。

 そのとき麻衣が居合わせたのは偶然で、昨夜の作戦の結果を聞きに訪れていただけのことだった。しかし、クマのことを見たとたん、自分も同行すると言い出した。驚くことに、ふたりは顔見知りだったのだ。関係を問いただすと、麻衣は犬養のことを恩人なのだと言った。

 そんなこともあって、尚之介と麻衣とクマの三人は、そろって長屋を出た。

 案内されたのは、ほど近くの料亭である。亭主は心得たようすで尚之介たちをひと目のつきにくい二階の奥座敷に通した。

 上座に陣取った犬養は、すでに料理に箸をつけていた。となりで酌をしていた艶っぽい女が退室すると、犬養は尚之介の背後にいた麻衣に目を留めた。

「なんでお前がその女と一緒にいる?」

「お久しぶりです」麻衣が一歩進んで深々と頭を下げた。「あのときはお世話になりました」

「まさかお前が絡んでいたとはな、大女……」

 猪口を口に運ぶ犬養のとなりに腰を下ろしてから、尚之介は尋ねた。

「この女、お前の知り合いだったのか、いったいなに者なんだ?」

「知らずにつるんでいるのか、めでたいやつだな」酒で唇を湿し、もったいぶった口調で言った。「教えてやったらどうだ、お前がどこからやって来たのかを」

 麻衣はしばらく敷居の前で固まっていたが、やがて顔を上げると、意を決したように切り出した。

「私のほんとうの名前は橘麻衣。百五十年後の未来から、半年ほど前にこの江戸にやってきました」

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