第34話 ※ず最後にIは勝
ヒレカツへの愛がもう誰にも止められない。
「こんな気持ち初めて」
とか
「こんなにヒレを愛しているが故に、どうしてロースには目もくれないの」
というレビューなどばかり書いてしまう。
カツが毎日夢に出てきて、頭の中から全然消えない。
「なんか、カッカカッカしてきたわ」
顔が火照る。
彼女は、かつて愛した数々の異星人たち以上にカツたちを愛してしまったのだ。
Iはヒレかつ丼
Iはロースかつ定食(ライス少なめで)
Iはカツカレー
Iはカツとじ煮込み
Iは婚喝
Iは必ず勝つ
そしてIは活続ける………。カツのため活き活きと生きる。カツと共に生きて来た空想と現実に彼女は明け暮れる。
カツはある日突然、告ってくる。
「一生一緒に、朝かつ昼かつ夜、共に食べてください」
彼女は勿論即OKする。
「こちらこそ、夜食でもよろしくお願いいたします」
チーン。愛のレンジ音が二人を温め、結ばれることを承認する。
ふたりのカツプルは最後に必ずかつ サンド一致。
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