第22話 メグRe:会い

あなたは奇跡のメグリ会いを信じますか?



こんなことが現実に起こるとは…



遡れば40年前に幼馴染と初恋に落ち、互いの想いは強かったのに、すれ違いが続き、時は流れた。よくあるはな


し。




初老を迎え、私の娘は40になるのに、独身貴族。実家に入り浸りだ。いつもご飯ばかりせがむ。コレもよくあるはな し。



家内が娘にいい人いないかと世話するが、すればするほど婚期は遅れる。コレもあるあるなはな   し。



ある日、突然娘が私に擦り寄り語りかけてくる。



「お父さんとお母さんに紹介したい人がいるの」



私はスーツを10年ぶりに新調し、当日はスウェット姿でジャブを放つ。



「うちの娘は君より5つも年上だが、いいのかい」



「そんなこと気にしていません。愛していますから」



「ところで、君の出身はどこかね」



「○○町です」



「なに!わしと一緒だな」



「お母さんの名前は?」


「☓☓です」


「なに!」



かくして、結納代わりの散歩会で私は初恋相手に再会する。娘と婿そっちのけで彼女と会話をする。家内と相手の亭主は散歩嫌いなので来ていない。



「全然昔と変わらないね」



「あなたも…」



それから彼女とは親戚関係になったから、どつどうとメールでやり取りしている。



Re:会える



Re:会えるわけないわ



うちのメグもいっしょだったら?



いいわよ。じゃうちのトムも連れて…



私の愛犬のメグとあなたの愛猫トムは私の第二の人生のキューピッド❣



これって健全?


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