第4話 「カット」

オーケー、ハイ、カット!


 


「なんか、違和感がある。だめだ」


 


 しょうがないわね。もうワンテイク、やり直し!


 


「なんか、変だ。いつもとちがう」


 


 そうかな、調子でて来たと思うけど


 


 


「やっと分かった!会話に角がついていたんだ」


 


 普通の角がない話しができるようになり、僕は少し大人に慣れ、丸くなれた。



(今日も、お綺麗ですね)(奢りますので、飲みに行きましょう)



「ちょっと、予定があるもので」



(じゃあ、そこの角の立ち飲み屋で独りでやります)



はい、オーケー!クランクアップしたので、打ち上げ行きましょう!



(お先帰ります)一周回って元に戻った。奇才俳優は格好だけ気にし過ぎ。


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