植民

国家から見捨てられた彷徨い人よ

宗教から見捨てられた彷徨い人よ

経済から見捨てられた彷徨い人よ

歴史から見捨てられた彷徨い人よ

自らを捨てた者どもを捨て去れ

この大地には

幾万もの精霊の歌が埋まっている

この草原には

幾万もの精霊の歌が埋まっている

黄昏の都市に沈む無数の孤独者よ

新しい太陽に肌を焦がせ

この赤茶けた荒野の上にのみ

この茫漠たる荒野の上にのみ

諸君の真の自由は存在するのだ

楽園から追放された者によって

真の人類史は記述されるのだ

鍬と銃を手に取り 隣人と肩を組め

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る