短歌以外5(アモルフアス眠むる)
(アモルフアス眠むる)
アモルフアス眠むる
という一つの言葉が
今しも破ぶれたのは
誰れも見てはおらず
蹲ずくまる孤児らの
眠むりばかり浅さい
満たされてはいない
かれらの腹と臍の緒
電車をここで降りて
青馬に乗って次ぎへ
琥珀の色の湖の岸辺
珊瑚の砂の浜踏む蹄
転がる餓鬼を踏んで
禽獣の骨を砕だいて
修羅の鎧は青錆びて
稚児の腕ではないか
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