乱丁データ8

地球はどの方向にあったのだろう。広い宇宙を旅しているが、旅自体はなんの意味もないものなので、方向も適当だ。

今いる場所も、どこから来たのかも重要ではない。

・・・筈なのだが、気になって仕方ない。

人間というのは何故、何をどうしようと分かりえないことを知りたがるのか。そうだ、地球で暮らしていた時は世界中の木の葉っぱ同士が風で擦れる回数と総面積を知りたいと思っていた。

そして今は宇宙を適当に数十億年ブラついて、地球は何処だったか等と考えている。

人間が本当に知りたいことはどうでもいいことなのかもしれない。まあ、そう結論づけても知りたいものは知りたいのだが。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る