乱丁データ5

今日は久しぶりに、本当に久しぶりにいいことがあった。

いいことがあったというのは悪いことが続いた時に不意に訪れる幸福を指して言うべき言葉なのか、悪いことに限らず平凡な日常の中に差すサプライズなのか。

今となってはどちらが正しいのかわからないので前者を採用することにする。百年もしたら私自信が定義したことも忘れてまた同じことで悩みそうだが。

そうそう、嬉しいことというのは、地球から離れる時に積み込んだ物資の中に覚えのない本のようなものが入っていたことだ。

私が地球を離れて・・・何十億年?だったかの間、気づかなかったものを見つけたことだ。

粉になっていたが、粉になるということは金属の類いではなかったのだろう。

正直なところその正体は皆目検討がつかないが、ここは娯楽と知識の王である本とすることにした。はたして何が書かれていたのだろう。

作者は男か女か、もうそれぞれの名前は思い出せないがどこの・・・・くに?そう国だ。

どこの国の人だったのか。想像の余地はたっぷりある。これで五百年ほどは暇がつぶせるだろう。とても喜ばしいことだ。

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