分裂



 私の体が浮いている

 私のため息が6千光年にとんで新しい惑星が生まれた



 人の心配をしてる場合か

 ごもっとも


 でも、手を伸ばさずにいられなかった

 触れるたびにとけて、甘かったものがどんどん苦くなる。雑な味に変わる。

 割り箸の先のわたあめを

 それでも必死に舐めている。



 言葉の定義が当てはまらない

 言葉が自分の言葉でなくなっていく。



 4年前の自分は、今の自分よりも面白いのだろうか

 自転車に乗れてから、自転車に乗れなかった頃の自分が想像できなくなった。



 本日をもちまして

 また、新しい自分が生まれます。

 今までの自分

 さよなら



 なーんてできるわけもなく

 連続的に自分がいる。



 10年前に書いた自分の言葉を読み返したら

 子供だなと思った、私が書いた感触がない。

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