秘密の夜

声がこぼれる。

昼下がりのこんな時間に、お隣さんには絶対に聞かせられない声が溢れだす。

旦那が出勤しているこの時間に。





罪悪感と興奮の狭間で,絶頂を迎える。

名前を呼ぶ。

名前を呼ばれる。

突起物が奥のいいところを突いてくる。

また声が漏れる。

訳が分からなくなり,どうでもよくなる。





じっくりと楽しみたい相手は,一度さおを外して小休憩を取ろうとする。

わたしは体の向きを変え,さおを口の中に含む。

唾液を口のなかいっぱいに含ませながら,音を立てる。

相手の目を見つめる。

袋に舌を這わせ,手で撫でながらまたさおに口を持っていく。

手を相手の胸板にもっていき,撫で,つまむ。

声が溢れているのが頭頂部の方から聞こえる。





相手は私を押し倒し,再び私の中に入ってきた。

どうでもよくなる。

私は私でこうして満喫する日があるのだが,やはり旦那にもそういう日が必要みたいだ。

そして,私のように上手くはやれない。


そのことが分かる日は案外すぐに訪れた。

その問題の日を迎えた。

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